映画『ズートピア』の英語名言10選
簡単なあらすじ
Zootopia Official US Trailer #2
幼い頃からの警官になる夢を叶えた努力家ウサギのジュディ。期待に胸を膨らませて、配属先の先端都市ズートピアへ意気揚々と上京する。
初日の勤務は違反切符係。理想と現実の違いに落胆するジュディだったが、ひょんなきっかけから重大事件の足がかりを掴み、詐欺師キツネのニックの助けを借りて事件を見事解決に導く。しかし、その時の記者会見にて無意識に差別的発言をしてしまう。
友情も世界も壊してしまったジュディは辞職し田舎町へ逃げ帰るが…
名言①「わたしは諦めが悪いの」
I don’t know how to quit.
By Judy
[5:46]幼いジュディが仲間を守るシーン
幼い頃に、いじめっ子キツネにとことんやられたジュディのセリフです。彼女は昔からタフマインドの持ち主で、前代未聞のウサギ警官になる夢を叶えました。
“やめなければ失敗じゃない” 大事なことは諦めないことだと改めて気付かされる名言です。
・quit やめる
名言②「怖いのは 怖いと思う心だけ」
The only thing we have to fear is fear itself.
By Judy
[8:25]ジュディが両親に別れを告げるシーン
上京する我が子を心配がる両親に対するジュディの返事です。本人は不安よりも期待で胸いっぱい。夢のために血の滲む努力を重ねてきたジュディは、よりタフマインドなウサギに育っていました。
若い頃は誰しも、自分のためだけに努力をすればいいので怖いもの知らずなんですよね。大人になればなるほど臆病になってしまう者ですが…時にはジュディのこの言葉を思い出して、前に突き進みたいものです。
・fear 恐れ
名言③「努力をせずになにかを得る者はいない」
♪ Nobody learns without getting it wrong
By 『Try Everything』
[10:50]ジュディが音楽を聴きながらズートピアへ向かうシーン
シャキーラの歌うテーマソング『Try Everything』に合わせて、ジュディの胸の高まりが伝わってくる上京シーンです。
この歌詞がとても良い。ただ音楽を聞きながら電車の変わる風景を眺めるあの瞬間。なんだかじわ〜っと胸が熱くなっている自分に気づくはずです。
名言④「誰もがこの街へ来る 何にでもなれると 」
Everyone comes to Zootopia thinking they can be anything they want.
By Nick
[25:36]ニックがジュディを諭すシーン
理想論を振りかざす新米警官ジュディに、大都会を生き抜いてきた百戦錬磨のニックが現実を教えました。
上京経験のある方ならきっと納得してしまうのではないでしょうか。このあと「自分にしかなれないよ」という言葉が続くのですが、まさに本質。胸が締め付けられる名言です。
名言⑤「明日は新しい日よ」
Tomorrow’s another day.
By Judy
[27:54]初日を終えたジュディが帰宅したシーン
英語版「明日は明日の風が吹く」のことわざですね。理想と現実の違いを叩きつけられたジュディが、疲労困憊で帰宅した時のセリフです。
しかし、そこは味気のない6畳ひと間のボロアパート。悲しいラジオにカスカスのレトルトご飯、自分で自分を励ますしかない切なさが待っていました。共感しかない名場面です。
名言⑥「世間が信用しないのなら 俺もそういうやつでいる」
If the world’s only gonna see a fox as shifty and untrustworthy, there’s no point in trying to be anything else.
By Nick
[59:43]ニックが過去の悲しみを告白したシーン
嫌々協力していたニックが、ジュディが辞職を求められたときにまさかの助け舟を出しました。なぜってそれは、ニックもかつては夢を持つ少年だったから。肉食動物というだけで汚された自分の夢。ジュディを見て見ぬふりはできませんでした。
うーん、なんとも深い言葉です。社会や世論が人を押し込めてしまう現実。わたしたちも無意識に抑圧された考えの中で生きているのかもしれませんよね。ニックの言葉はいつも、ひりつきます。
・shifty ずるい
・untrustworthy 信頼できない
名言⑦「世界をよくしたいと思ったけど 逆に壊してしまった」
I came here to make the world a better place, but I think I broke it.
By Judy
[1:16:05]ジュディが失言に後悔するシーン
こちらも共感しかない名言です。良かれとして努力したものの空回りしてしまう現実。ジュディの場合は記者会見で許されない失言をしてしまうという極端な設定ですが、大なり小なり誰もが似たような経験はあるはずです。
失言を後悔するジュディ、それで救われた人もいるという副市長、いや世界はもう壊れているという警察署長。たったひとつの出来事でもいろんな見方があるのものですよね。答えのない問いをつきつけられます。
名言⑧「無知で無責任で偏見を持ってた」
I was ignorant, and irresponsible, and small minded.
By Judy
[1:20:29]ジュディがニックに謝罪するシーン
自分を助けてくれたニックを無意識的な差別発言で傷つけてしまったジュディ。自分の不甲斐なさに気づき、心の底から謝ります。悪気がなくとも、無知や無関心も誰かを傷つける鋭利な刃物になるわけですよね。本当に考えさせられます。
ところでこの後、ニックがジュディの謝罪を受け入れ慰めるシーンが続くんですが…可愛すぎてたまらない名場面です。作品イチのほっこりするのでお見逃しなく。
・ignorant 無知、無関心
・irresponsible 無責任な
・small minded 視野が狭い
名言⑨「でも 現実の世界はもっと複雑です」
Turn’s out, real life’s a little bit more complicated…
By Judy
[1:33:36]ジュディの演説シーン
波乱を乗り越えたジュディが、演説をした時の述べたセリフです。大都会というだけで「完璧な世界」と勝手な理想を掲げていたけれど…そこには決して一括りにはできない人それぞれの価値観や現実があることを、新米警官は知ることが出来ました。
人はいろんな荒波に揉まれて、やっと世間を知ることができるのですね。わたしたちが生きる世界は複雑です。
・complicated 複雑な
名言⑩「努力を よりよい世界のために」
Try to make the world a better place.
By Judy
[1:34:18]ラストシーン
演説を締めくくる言葉。作品全体を通しての強い強いメッセージで、素晴らしいエンディングを迎えます。複雑で難しい世界だけど、ひとりひとりが努力することが大事。明日から考えをリフレッシュして生きていきましょう。
まとめ
差別や偏見を扱った『ズートピア』は、大人にこそ刺さる名シーンや名言の宝庫、そしてかなりの社会派映画です。動物たちの楽園というキャッチコピーから想像できない、グサグサ心に刺さるものが溢れた良作アニメーションとなっています。
個人的には随所に散りばめられた「そうそう、わかる〜」という上京物語にも共感の嵐でした。何者かになりたくてもがいた若かりし日々。時の流れをを噛み締めて、ほろ苦いような甘酸っぱいような気持ちにさせてもらえましたよ。次観る映画にぜひチョイスしてみてください。