映画『不思議の国アリス』の深すぎる英語名言10選
簡単なあらすじ
Alice in Wonderland (1951) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers
ある日退屈な時間を過ごしていたアリスは、時計を持った白うさぎを見かけ、追いかけているうちに穴に落ちてしまう。
たどり着いたのは世にも奇妙なへんてこりんな世界。体が伸び縮みしたり、不思議なしゃべる猫に出会ったり。気づけば帰り道を忘れ途方に暮れるアリス。終いにはハートの女王に追いかけられて脱出を試みるとそこにいたのは予想外の人物だった。
名言①「好奇心はトラブルの元ね」
Curiosity often leads to trouble.
By Alice
[4:20]アリスが白うさぎを追いかけるシーン
好奇心旺盛なアリスは、不思議な白うさぎを見ていてもたってもいられなくなりました。失敗の元かもしれないけど、ついつい手を出してしまいます。ここから奇想天外な冒険のはじまり、はじまり。
・lead to ~ ~につながる、~の原因となる
名言②「ますます変だわ」
Curious and curioser.
By Alice
[12:51]アリスが穴に落ちていくシーン
白うさぎをなおも追いかけ穴に落ちてしまうアリス。予想外の展開であればあるほど、興味を掻き立てられてしまうアリスの性格が滲み出ている印象的なセリフと言えるでしょう。
・curious 奇妙な、ヘンテコな
名言③「泣いても仕方ないよ」
Crying won’t help.
By The Doorknob
[13:40]不思議なドアノブに手をかけるシーン
穴に落ちた先にまず出会ったのはしゃべるドアノブ。思うようにならなかったアリスが大粒の涙を流したときに彼がかけたセリフです。
思い切って新しい世界に飛び込んだはいいけれど、さっそく打ちのめされる最初の壁。近くにあったクッキーを食べて何とか次のステージへ進みます。
名言④「だって私は私じゃなくて…」
Because I’m not myself, you know.
By Alice
[13:40]イモ虫とヘンテコな会話を繰り広げるシーン
「Who are you? 君は誰だい?」不思議な経験を通して、もう自分がよくわからない状態に陥っていたアリスは、こんなシンプルな質問に答えられなくなっていました。
揉まれに揉まれ、自分が自分じゃないような…でもまだ序の口。これからまだまだ試練が待っています。
名言⑤「それはあんたが行きたい所による」
Well, that depends on where you want to get to.
By The Cheshire Cat
[18:13]チェシャ猫と出会うシーン
「ねぇ、どっちに行けばいいかしら?」アリスの質問に、チェシャ猫は自分の好きにすればいいのさ、と当たり障りのない答えを返します。
人に何かを聞かれても、「あなた次第だから何とも…」と思った経験はありませんでしょうか。チェシャ猫は不親切のようで、最初から真実の答えしか述べていないのが刺さります。
・depend on ~ ~次第
名言⑥「だったら好きなほうへ行けばいいだろ」
Then it really doesn’t matter which way you go.
By The Cheshire Cat
[22:20]チェシャ猫に振り回されるシーン
直訳「君がどちらに行こうが全く問題じゃないよ」です。質問ばかりのアリスに、再度チェシャ猫が真理の答えを与えました。
迷ったら立ち止まる。立ち止まったら進んでみる。正解の道なんてない。チェシャ猫はこんな普遍の法則をここでも暗示してくれているスゴイ猫なのです。
・it doesn’t matter 問題ではない
名言⑦「何でもない日バンザイ」
A very merry unbirthday to me.
By The Mad Hatter
[27:50]ヘンテコなティーパーティのシーン
364日もある誕生日じゃない日を祝おう!しかも自分で祝えばいい!世紀の大発明をしたマッドハッターたち。たしかに間違ってないけど…なんか違う。この微妙な違和感がアリスのおもしろさですよね。
名言⑧「後悔しても遅いわ」
I should have known, There’d be a price to pay someday.
By Alice
[28:10]アリスが途方に暮れて泣き崩れるシーン
直訳「知ってたはずなのに、いつか支払う代償だって。」英語字幕はなかなか大人じみた表現になっています。
アリスは好奇心から不思議の世界に飛び込みますが…たくさんの災難に出会って、やっと我が身の不甲斐なさに気づけました。「失敗から学べ。」作者からのメッセージが聞こえてくるようです。
・price to pay 代償を支払う
名言⑨「当たり前だろ 君なんぞに道があるわけないよ」
Naturally. That’s because you have no way.
By The Cheshire Cat
[32:45]チェシャ猫との再会シーン
ここぞといタイミングで姿を現すチェシャ猫。今回はぴしゃりとアリスを突き放す発言をします。日本語字幕だとちょっと意地悪な感じですが、シンプルに「道なんてものはないのさ」という感じに捉えてもOKかと思います。人生見つめ直したくなる深い名言です。
名言⑩「だが あんたはもう外だ」
But you are outside.
By The Doorknob
[41:58]ハートの女王から逃げるシーン
アリスが必死で逃げた先に待っていたのは、最初に通り抜けたドアノブ、そしてうたた寝をしている自分自身の姿でした。さへさいな一言なんですが、わたしは「必須にもがいた先に、気づいたら欲しいものが手に入っている」という意味で捉えました。
道半ばにいるときは暗闇で苦しむものですが、もうダメだ…!とギブアップしそうになった時に目標達成していた経験はありませんか?この後アリスは優雅なティータイムへ。穏やかな日常が待っています。
まとめ
子供の頃に大好きで何度も観たアリス。昔は不思議で楽しい物語という印象ばかり。大人になってから改めて英語字幕で見てみたら、「なんて深いんだ…!」と衝撃を受けました。観る人それぞれの解釈の違いなので、本当にさまざまな感想が出てくる作品だと思います。
原作小説にも、映画では使用されていない有名な名言がごろごろあります。古典で無料なので英語学習者の中でも人気の洋書です。
この機会にぜひ不思議な世界を楽しんでみてください。