レストラン開業を夢見る女の子。タイトルからはちょっと想像つかない、努力家でがんばり屋のティアナが主役の大人も楽しめるプリンセス作品です。米南部の香り漂うジャジーな雰囲気に浸りながら、あきらめない心を学んでいきましょう。
『プリンセスと魔法のキス(ティアナ)』の英語名言10選
簡単なあらすじ
The Princess and the Frog – Teaser
アメリカ南部の街に暮らすティアナ一家。貧しくても愛の溢れた生活をしていた。夢を叶えぬまま亡くなった父の想いを継ぎ、ティアナはレストラン開業の夢に向かって猛烈に働く。
一方お金持ちの親友シャーロットは憧れの王子様との出会いの機会を得る。しかし現れた王子は魔術師によって化けた偽物。本物の王子はカエルに変えられてしまっているのだった。
名言①「美味しいものは人を幸せにする」
It warms them right up and it puts little smiles on their faces.
By ティアナの父
[4:48]家族の会話シーン
ティアナのお父さんのセリフです。ティアナの原点は、何よりも家族を大事にしていた父との思い出。レストラン開業を夢見ていたお父さんの得意料理”ガンボ”が、ティアナの活力の源です。
・put 〜 their faces 〜の表情にさせる
名言②「星は希望をくれるけれど、努力することも大切だよ」
that old star can only take you part of the way.
By ティアナの父
You got help it along with some hard work of your own.
[5:30]父が教えを授けるシーン
同じくティアナの父のセリフです。がんばり屋のティナの根底にあるのはこの言葉。どんな時でも彼女を支えてくれるポジティブマインドな素敵な名言です。
・part of the way 道の一部
・hard work 努力
直訳「激務、きつい仕事」ですが、漠然と「努力する、一生懸命がんばる」というときもhard workが使えます。
名言③「男心を掴むには胃袋を掴め」
“The quickest way to a man’s heart is through his stomach.”
By ティアナ
[11:27]シャーロットがバイト先に来るシーン
アルバイト先のレストランに来た、親友シャーロットにかけたティアナのセリフです。シャーロットはティアナと真逆の夢見るお金持ちのお嬢様。いつの時代もおいしいものは、人の心を掴むものなんですね。
・The way to a man’s heart is through his stomach. 人の心をつかむ道は胃袋から
名言④「自由は金がかかる」
But freedom takes green.
By ドクター・ファシリエ
[20:25]魔術師ファシリエの館のシーン
ヴィランズ・魔術師ファシリエの誘惑のセリフです。本作品では「お金」が悪の象徴。はっきりわかりやすい現実的なテーマになってるのが新しいです。
「green」はスラングで米紙幣のこと。緑色だからグリーンなんでしょう。日本で1万円札を”諭吉”と呼んだりするのと同じ感覚でしょうか。覚えておいて損はないです。
・green お札、お金
名言⑤「女の後ではお断りって意味なの」
when a woman says “later,”
By シャーロット
she really means “not ever.”
[22:40]シャーロットが男の誘いを断るシーン
令嬢シャーロットのセリフです。世界中の女性が全力で共感する言葉ですよね。言葉は違くともマナーは世界共通です。
・later あとで
・not ever ありえない、一生ない
名言⑥「それは”望み”だろ。必要なものがわかってない」
Y’all want to be human
By ママ・オーディ
but you’re blind to what you need!
[1:02:48]ママ・オーディに願いを頼みにきたシーンm
カエルに変えられてしまったティアナたちが、人間に戻りたいと頼んだ時のママ・オーディの名言です。望みと必要なもの、それは別です。ごっちゃにしてると夢はいつまでも叶わないのかもしれません。
・Y’all=You guys あなたたち
米南部地方で使われる英語のスラングです。
・blind 盲目の
名言⑦「お金なんて心も魂もない」
Money ain’t got no soul
By ママ・オーディ
Money ain’t got no heart
[1:04:08]ママ・オーディが歌うシーン
ママ・オーディの劇中歌の歌詞から抜粋です。ティアナはレストランの開業資金のために汗水垂らして働き、そして悩まされてもいます。けっきょくお金は道具でしかありません。資本主義社会に生きるわたしたちの心に突き刺さる名言です。
・ain’t 〜ない
am not/are not/is not/has not/have not共通で使われる短縮系です。
名言⑧「パパは大事なものを持ってたわ。何よりも愛を大事にしてた」
He had love.
By ティアナ
He never lost sight of what was really important.
[1:20:27]ティアナがファシリエに立ち向かうシーン
魔術師ファシリエの誘惑を毅然とはねのけるティアナのセリフです。父がレストラン開業を夢見ながらもつつましい生活を送ってきたのは、そこに家族がいるから…でした。開業資金で悩んできたティアナですが、夢と愛どちらが大切なのか。難しい質問ですが、彼女の中では答えが見つかったようですね。
・sight of〜 〜を見ること
名言⑨「彼女は俺のエバンジェリーンだ」
…she is my Evangeline.
By ナヴィーン王子
[1:23:00]ナヴィーン王子がティアナのために自分を犠牲にするシーン
王子ナヴィーンの名言です。これは途中に、仲間のホタルが愛の歌『Evangeline』を歌うんですよね。それを受けての決め台詞。南部感溢れるジャジーでロマンチックすぎる胸きゅんの名場面になっています。
名言⑩「私の夢は叶わない、あなたなしでは」
My dream wouldn’t be complete without you in it.
By ティアナ
[1:23:23]エンディングシーン
最後に感動のティアナの名言です。
「夢も大事。努力も大事。しかしそこに愛はある?」紆余曲折を経て、ティアナは幼き頃の父との約束が守れました。2人の幸せを願わずにはいられない素敵なハッピーエンドで物語を幕を下ろします。
・wouldn’t be complete 完成しないだろう
・without you あなたなしでは
・in it その中に
“it”はMy dreamを指しています
\こんな方におすすめ/
The Princess and the Frog – Teaser
- 南部地方の英語が知りたい
- ジャズやブルースなどの音楽が好き
- 夢や希望の名言が知りたい
『プリンセスと魔法のキス』で英語学習するコツは?
ポイント①原作本を読んでみよう
原題『The Princess and the Frog お姫様とカエル』ということで、カエルに変えられたお姫様の物語が原作となっています。
2002年に発表されたメリーランド州の作家E.D.ベイカーのジュブナイル小説『カエルになったお姫様(The Frog Princess)』を基にしている他、グリム童話『かえるの王さま』を劇中話に引用したりパロディとして使用している。
Wikipedia
子供向け絵本ではカエルさんのお話はメジャーですよね。英語がてら読んでみるのも悪くないかなと思います。
ポイント②舞台はジャズの発祥地!
※画面が暗い場合は、タップするとYoutube上で視聴できます
舞台の米南部ニューオーリンズ(ルイジアナ州)といえば…ジャズの発祥地!有名なルイ・アームストロングの出身地でもあります。ティアナが歌うテーマソングも、ブラック・ミュージック好きならきっと歌いたくなる小洒落た曲。決して簡単部類ではありませんが、ぜひ練習してみてください。
ポイント③米南部の郷土料理”ガンボ”
Baby Tiana Learns to Cook! | Disney Princess
作品中にしょっちゅう登場する”ガンボ”とはなんぞや?こちらもルイジアナの郷土料理です。オクラ(=ガンボ)を使ったとろみのあるトマトスープ。ぴりっとスパイシーにするのが美味しさの秘訣だそうです。
英語でレシピを調べてお料理チャレンジしてみるのも楽しそうですね。
まとめ
米南部ニューオーリンズを舞台にした『プリンセスと魔法のキス』。題名からお子様向けのこってりプリンセスものかと思いきや…心地よいジャズが流れる、古き良きアメリカを感じられる作品でした。テーマも非常に現実味があり、メッセージがよく伝わってくる仕上がりです。
がんばるティアナはとにかく好感度大の等身大のプリンセス。あちこち共感しながら、ぜひ英語学習をがんばってみてください。