読書家で知的な親思いのベル。美しさを詰め込んだような彼女と野獣のロマンスは、何度見ても感動ものです。エマ・ワトソン主演の実写版もアニメのイメージを崩さない素敵な仕上がり。実写ならではの新たな愛の名言も加わりました。さっそく見ていきましょう。
『美女と野獣』名言集
Beauty and the Beast – US Official Final Trailer
小さな田舎町で父と暮らすベル。変わり者と呼ばれながらも、周りに流されず、大きな世界を夢見ていた。ある日父モーリスが行方不明となり森の中へ追いかけるも、そこには囚われた父の姿がー。自ら身代わりとなったその日から、予想だにしない新たな日々が始まるのだった。
名言①「美は内面に宿るのだから」
For Beauty is found within
By ナレーション
[02:50]冒頭、王子がおばあさんを追い返そうとした時のシーンのナレーション
けばけばしいメイクに豪華な衣装を着て派手なダンスパーティをいかにも楽しんでいる王子。しかしいくら着飾ったところで美しさは内面から来るもの。人生の教訓にしたい素敵な名言です。
名言②「本で世界を旅できるのよ」
Your library makes our small corner of the world feel big.
By ベル
[06:50]ベルが町にひとつの小さな図書館に本を借りに行くシーン
小さな田舎町で変わり者扱いされている彼女を解放してくれるのは、たったひとつ。本を読むことなのです。広い世界に憧れるベルの気持ち。「our small corner of the world 世界の片隅のちっぽけな町」といったところでしょうか。今自分がいる場所を見直したくなる名セリフです。
名言③「どうすれば一瞬を永遠に?」
How does a moment last forever
By モーリス
[11:29]ベルの父モーリスの登場シーン
変わり者扱いされているベルですが、その性格は父親譲り。発明家である父モーリスは、なにか手仕事をしながらつぶやくように歌っています。
ちょっとしたシーンですが、この歌詞がすごく、すごく素敵なのです。ベルを大事に思う気持ち。なにか葛藤を感じている気持ち。複雑な思いがごちゃ混ぜになった深い歌詞に、ついついウルっと来てしまいます。
How does a moment last forever
How can a story never die
It is love we must hold on to
Never easy but we try
Sometimes our happiness is captured
Somehow a time and place stand still
Love lives on inside our hearts
And always will
どうすれば一瞬を永遠に? 物語を続けるには?
それは愛を離さぬこと 難しくても努力して
幸せをつかんで 時や場所を永遠に
心の中で愛は生きてる いつまでも
名言④「パパは私のすべて」
Everything I am because of you.
By ベル
[30:54]ベルが野獣に捕まったモーリスの身代わりになろうとしたシーン
モーリスはベルに「自分の人生を生きてくれ、自分のことは忘れてくれ」と言います。心やさしいベルが受け入れるわけがありません。父娘ふたりで労わりあって慎ましく生きてきた2人。強い絆が感じらる一言が胸に刺さります。
とてもカッコいい英文ですね。まるごと覚えて心の中にそっとしまっておきたい名言です。
名言⑤「お父さまのために立派なことをしたわ」
That was a very brave thing you did four your father , dearie.
By ポット夫人
[48:00]部屋で泣くベルにポット婦人が声をかけるシーン
ポット夫人&チップは、美女と野獣の中でとても重要なキャラクターですよね。誰かのために自分の人生を棒に振るなんて…そうそうできることではありません。大切な人を守る勇気。ベルの気持ちを汲み取ってかけた、慈愛に満ちた言葉です。
文末の「dearie 愛しい人」という意味。”Dear OO 愛しいOO”の仲間です。
名言⑥「景色が違って見える」
I feel as if I’m seeing it for the first time.
By 野獣
[1:11:06]ベルと仲良くなった野獣がお城の庭を見た時のシーン
愛しい人と一緒に見るもの触れるもの、なんだか全てが違うものになったかのような感覚。冷酷だった野獣の心に愛が芽生えたことを予感させる素敵な名言です。
「for the first time (今までの人生で)はじめて」という表現で、『アナと雪の女王』の歌でも印象的に使われてます。まるっと覚えておきたい英語表現。
名言⑦「前にはなかった何かよ」
There may be something there that wasn’t there before
By ポット夫人
[1:14:14]家来たちが、ベルと野獣の図書室でのやり取りを見かけたシーン
読みきれないほどの本で埋め尽くされた図書室を野獣がプレゼントしました。本は彼女が世界でいちばん好きなもの。さすがのベルも心が震えたことでしょう。
このセリフのあとに、坊やのチップが「ねぇどういうこと?」って聞くんですが、これがもう本当に可愛い。大人にだけわかる”何か”ですよ。恋だの愛だの直接言葉にするより…ぐっとロマンティック度が増しますね。
名言⑧「心の目でその場所を見て」
Now find it in your mind’s eye.
By 野獣
[1:16:44]野獣がベルに魔法の鏡を渡すシーン
“見たいものをなんでも見せてくれる魔法の鏡” 外の世界から隔絶された野獣が唯一、世界と繋がれるアイテムです。
良かれと思い鏡を譲った野獣でしたが…ベルが見たいものは、モーリスが口を閉ざしていた「母親の姿」でした。予想を裏切るショッキングな家族の別れ。アニメ版にはない実写オリジナルシーンです。
名言⑨「愛しているからよ」
Because he loves her.
By ポット夫人
[1:30:52]野獣がベルを解放したシーン
魔法のバラが今にも枯れようとしている時。時間がないはずなのに、野獣はベルを解放しました。なぜ?「Because he loves her.」彼女を愛しているからです。
父のために囚われたベル。彼女のために留まることを強制しなかった野獣。自分よりも相手を優先するのが愛。美しい名言です。
名言⑩「わたしは野獣ではない」
I am not a beast.
By 野獣
[1:48:13]野獣がガストンに止めを刺すのをやめたシーン
横暴なガストンにやられっぱなしだった野獣。自分の人生を諦めていたものの、ベルが帰ってきた姿を見て奮い立ちます。もちろん野獣なので、本気で戦えばガストンなんてひとひねりです。しかし、彼は殺さなかった。なぜなら”ヒトの心”があるから。
実はこのセリフ、アニメ版にはないオリジナルです。作品の全てを象徴する印象的な名言と言えるでしょう。