ディズニー映画『ノートルダムの鐘』英語名言10選
簡単なあらすじ
The Hunchback of Notre Dame (1996) Trailer #1 | Movieclips Classic Trailers
舞台は15世紀パリ。ノートルダム大聖堂の鐘撞き場でひとりの醜い外見の男カジモドが暮らしていた。親代わりの聖職者フロローには外は危険だと隔離されて育ったが、1年に1度のお祭りの日に抑えきれず飛び出してしまう。そこで遭遇したのは自分を嘲笑う大衆たち。助けてくれたのはひとりの美しいジプシーだったが、フロローの怒りに触れ、彼女は罪を負わされてしまう。
名言①「しかし彼らは 心の中の悪に気づいていなかった」
♪ And He Saw Corruption Everywhere Except within.
By Narrator
[2:55]オープニングシーン
正義と悪がテーマの本作品。しょっぱなからヘビーなイントロダクションではじまります。
悪役の聖職者フロローは、治安維持という名の迫害に精を出す、人の皮を被った悪魔です。ディズニー作品の悪役史上でもトップレベルのおぞましさ。いちばん怖いのは…人間なのですよね。
・corruption 腐敗
名言②「ノートルダムは全てを見ている」
The Very Eyes Of Notre Dame
By Archdeacon
[4:35]フロローが井戸に赤ん坊を投げ込もうとするシーン
フロローが死に追いやったジプシーが抱えていた赤ん坊。見るとなんとも醜い姿。処理に困って井戸に投げ込もうとしますが、司祭が贖罪のために育てるように制します。
自分がやったことからは逃げられない。”お天道様が見てるよ”そんな言葉を思い出します。
名言③「誰がモンスターで 誰が心ある人間か」
Who Is The Monster And who is the man
By Narrator
[5:50]カジモド登場シーン
いよいよカジモド登場のナレーションの言葉。聖職者フロローは自分を正義と思い込んで罪を犯す、いちばんタチの悪いタイプの悪人です。
このあと醜い主人公のカジモドが登場しますが、心はこの上なくピュアな存在に描かれています。大切なのは中身。ディズニーの強いメッセージがびしばし伝わってきます。
名言④「自分の人生を生きなくては」
Life’s not a spectator sport.
By Laverne
[9:17]悩めるカジモドに石像がアドバイスするシーン
鐘撞き場でひとりぼっちで暮らすカジモドですが、実はしゃべる石像たちがお友達です。
1年に1度のお祭りの日。20年間もただ眺めてきただけで落ち込むカジモドに、ぐっと刺さる名言アドバイスを送ります。勇気一歩踏み出す勇気。コンフォートゾーンから抜け出す時がいちばん大変なのですよね。
・spectator 観客
名言⑤「せめて1日だけ 外の世界に出たい」
♪ Just To Live One Day Out There.
By Quasimodo
[14:50]カジモドがフェスティバルに思いを馳せるシーン
外の世界に憧れるカジモドが歌うテーマソングから抜粋。抑圧された世界で育った、カジモドの心の叫びが聞こえてくる悲しくも美しい歌です。
たった1日だけでも自由になれたら、人生変わるのに…。私たちは自由があります。動けないのは自分の心が縛ってるだけ。ハッと気付かされる名シーンです。
名言⑥「正義を!」
Justice!
By Esmeralda
[28:10]エスメラルダがカジモドを助けるシーン
カジモドの醜さを大衆が嘲笑うシーン。彼を助けたのはたった1人、ジプシーのエスメラルダだけでした。彼女は権力に屈することなく、正義を叫びます。
エスメラルダはこのあと魔女判定されてしまうのですが…大人になると中世の魔女狩りなどの知識もあるので胸が痛くなりますね。正しいことを正しいと言える勇気。私たちは持ってるでしょうか。
名言⑦「なぜ異なるものを憎むの?」
What do they have against people who are different , anyway?
By Esmeralda
[35:10]エスメラルダが大聖堂へ逃げ込むシーン
聖域であるノートルダム大聖堂に逃げ込み、難を逃れたエスメラルダが司祭に尋ねたセリフです。あたりまえのことですが、それができないのが人間の醜さです。
自分は差別なんてしてない…と思うかもしれないけれど、ただ無関心なのかもしれません。無関心も差別の一部。現代にも通じる強いメッセージです。
・against 対立して
名言⑧「君ひとりでは世の悪は正せない」
You can’t right all the wrongs of this world by yourself.
By Archdeacon
[35:20]司祭がエスメラルダを諭すシーン
なぜ異なるものを憎むのか?それに対する司祭の回答です。悲しいことだけれど、これも現実。正義のエスメラルダもこのあと処刑にかけられ、間一髪のところでカジモドに助けられます。世の中の不条理は絶対なくなりません。うーん、考えさせられてしまう言葉です。
名言⑨「わたしは何もいりません」
♪I Ask For Nothing.
By Esmeralda
[37:30]エスメラルダが祈りを捧げるシーン
大聖堂でひとり歌うエスメラルダ。世の中の人々は「富よ、名声よ。」と求める中で、なにもいらないと言います。ジプシーの彼女は決して生きやすい人生ではないはずなのに。
その代わり願ったものは、貧しく虐げられてる人々の幸福。心が震える美しい名シーンです。
・ask for ~を望む
名言⑩「モンスターの線は一本もないわ」
Monster lines. Not a single one.
By Esmeralda
[42:00]エスメラルダとカジモドの会話シーン
醜さばかりを気にしていたカジモドに、エスメラルダがかけたひと言。手相を見ながら、相手が傷つかないような打ち解け方。こんな素敵な女性に恋しない人はいるのでしょうか。
結果として、カジモドの恋は実らず終わりますが、その代わりかけがえのない友情が生まれます。ヘビーな内容の物語ですが、さすがはディズニー素敵なエンディングで幕を下ろします。
まとめ
『ノートルダムの鐘』の英語名言をお届けしました。大人になってから見ると、考えさせられるものが凝縮されていることに気づける、とても深みのある作品です。悲劇的な原作を扱ったディズニーアニメの中では異色の作品と言えるでしょう。ダイナミックなカメラワークも見どころのひとつです。
最近ではフロローがヴィランズとして人気だそうですが…。正義と悪。あなたはどう捉えますか?この機会に、世界の宗教や歴史などと合わせて一歩知識を深めてみてはいかがでしょうか。