人生で最も大事なことは家族の絆ー。そんな中華思想を学べる映画がムーランです。王道プリンセスシリーズとはひと味違った作品なので見たことない方も多いかもしれませんが、等身大の女の子の心を映した名言の宝庫です。アニメ版・実写版、両方合わせてまとめてみたので、この機会にぜひ楽しんでみてください。
アニメ版『ムーラン』の英語名言集
簡単なあらすじ
Mulan | I’ll Make A Man Out Of You | Disney Sing-Along
中国のとある小さな村で育ったムーラン。家族への最大の貢献は良い結婚をすること。しかし将来闊達なムーランはなかなか縁談が決まらずにいた。
そんな中、中国には異民族が侵入し戦争がはじまることに。家族から1名兵を出さなければならないが、ムーラン家は息子がいないため年老いた父親が出兵することに。父を想うムーランは、男装し軍へ潜り込む。
過酷な訓練を経てやがてムーランが属する部隊もついに戦場に赴くこととなる。命懸けで敵を撃破するも、女性であることがバレて追放されてしまう。
※吹き替えに飛びます
アニメ版名言①「いつか飾りを捨てた私が映る日がくるのかしら」
♪ When will my reflection show Who I am inside?
By 『Who I am inside』
[4:05]着飾った姿を水面で眺めるシーン
まずはムーランが歌う『Who I am inside』の歌詞から抜粋です。なかなか縁談が決まらないムーランは、お見合いのために着飾った自分を見て偽りの姿に疑問を抱き、この歌を歌います。
親を喜ばせてあげたいのに、迷惑ばかりかけてしまう自分…。自然体でいることってあたりまえなのにとっても難しいことです。
アニメ版名言②「やがて咲く時には、あれがどの花より美しいだろう」
But I’ll bet that when it blooms, it will be the most beautiful of all.
By ムーランの父
[13:50]落ち込むムーランを父がなぐさめるシーン
またも縁談に失敗した落ち込むムーランを父は慈愛に満ちた言葉でなぐさめます。「遅咲きの花は何よりも美しい」ということですね。
渦中にいるときはこのままずっと収穫がないんじゃないかと不安になるものですが…見守ってくる人の言葉を信じて。大輪の花を咲かせるためにがんばりましょう。
アニメ版名言③「信じてくれる人を探すわ」
To find someone who will believe me.
By ムーラン
[1:07:28]皇帝の危機を知らせるシーン
都に皇帝の危機を知らせに駆けつけたムーランの言葉。女性だからという理由で除隊になり、かつての仲間は一切耳を貸してくれなくなりました。なぜ女というだけで信じてくれないの?
ここで諦めないのがムーランの強さ。大衆の中ひとり駆け巡り、最後には国を救う活躍につながりました。信じてくれる人が現れるまで、行動あるのみです。
アニメ版名言④「逆境に耐えて咲く花は珍しく、しかも美しい」
The flower that blooms in adversity is the most rare and beautiful of all.
By 皇帝
[4:05]ムーランに救われた皇帝が将軍に話しかけるシーン
アニメ版『ムーラン』で最も有名な美しい名言です。ムーランに命を救われた皇帝はシャン隊長に向かって彼女を評する言葉を述べました。
この言葉はウォルト・ディズニー氏の名言でもあります。人生、試練を乗り越えてこそ。強さをくれる言葉ですね。
アニメ版名言⑤「一番の贈り物は、お前を娘に持つことだ」
The greatest gift and honor is having you for a daughter.
By ムーランの父
[1:19:35]ムーランが我が家へ帰還したシーン
帰ってきたムーランに父がかけた愛に溢れる名言です。ムーランは帰還すると同時に褒賞品を父に渡しました。でも親とって最も大事なものは我が子でしかありません。褒賞品には目もくれずムーランを抱きしめた感動のシーンです。
このあと皇帝の言葉にプッシュされたシャン隊長がムーラン家を訪ね来ます。目的はもちろん…「お嫁にください」ですね。遅咲きの花は最も美しいのです。
つづいて実写版名言です。
実写版『ムーラン』英語名言集
アニメ版との違い
Disney’s Mulan | Official Trailer
あらすじはほぼ同じですが、魔女が登場するなどファンタジー要素が加わっています。中華聖域の異国の雰囲気が味わえたり、ひとつの映画作品として楽しめます。
実写版名言①「恐れが勇気を育てる」
There is no courage without fear.
By ムーランの父
[23:35]父が戦場に向かう前夜に親子で語り合うシーン
父が戦場に向かう前夜にしっぱりと父娘2人で語り合います。「私も強くなりたい」とぽつりと呟くムーランへの父の返答がこの言葉でした。彼が何よりも恐れることは家族を守れないこと。守るべきものがある人は、強いのです。
このシーンは実写オリジナルです。人間ドラマの感動が味わえる名場面になってます。
実写版名言②「天賦の才能を磨け」
You need to cultivate your gift.
By タン司令官
[46:56]軍司令官がムーランを呼び出すシーン
「なぜ力を隠す?」唐突の問いに言葉を無くしたムーラン。父を知っていた司令官は、彼女の本来の力を見抜き、励むよう声をかけました。
幼い頃から”気を隠せ”と躾けられたムーランは、自分でも無意識のうちに本来の自分を押し込めていたのです。持っているものも耕さねば宝の持ち腐れ。努力は忘れてはなりません。
・gift 才能
・cultivate 耕す
実写版名言③「森のように静かに、心に火を燃やせ」
Tranquil as a forest…but fire on within.
By ナレーション
[47:49]調練に励むシーン
中華思想の”気”の説明がナレーションで語られます。力には力でぶつからず、不利を有利に変える方法。気づきを得たムーランは、破竹の勢いで才能を開花させ、いつしか仲間の中でいちばんの兵士に育っていました。
アニメ版では同じような内容が訓練中の歌詞の中で登場します。あわせてチェックしてみてください。
・tranquil 穏やかな、静かな
実写版名言④「どの男より勇敢だ」
She’s braver than any man here.
By ホンフイ
[1:18:20]ムーランが追放された軍へ戻るシーン
陛下の危険を察知し、侮辱されることを承知で軍へ戻ります。予想通り司令官は聞く耳を持ちません。しかし過酷な調練をともに耐え抜いた仲間たちは、ムーランを認めてくれました。
仲間っていいものだ、と素直に感動させられる名場面です。
実写版名言⑤「我が子なのにまるで見違えるようだ」
You were always there yet I see you for the first time.
By ムーランの父
[1:41:35]ムーランと父が再会するシーン
我が家へ帰還したムーランへ父がかけた言葉です。ムーランが家に着いて最初にしたことは「勝手な行動をしてごめんなさい」という謝罪。
父にとってはそんなことより娘の無事がいちばん。しかもぐぐっと成長して帰ってきたムーランは、もう1人前の大人でした。父の愛の深さが伝わる、涙なしでは観られない名場面となっています。
まとめ
映画『ムーラン』は、中華の雰囲気が楽しめるディズニーの中でも珍しい作品です。時代は乱世の南北朝時代の史実をベースにしていて、真実味のあるストーリー。大人が楽しめるディズニー作品となっています。
実写版は壮大スペクタルな大陸映像美や痛快アクションが楽しめますが、ディズニー作品らしいミュージカル要素はありません。音楽を楽しみたい方はアニメ版がおすすめです。