英語に敬語ない説は本当か?→超丁寧な10の例文集

英語学習をはじめてから「英語って敬語ないんでしょ?」とまるで枕詞のように何度も質問を受けてきました。

しかし、はっきり言いましょう。普通にあります。しかもくどいくらい丁寧な言い回しもたくさんあります。

主にビジネスシーンで使われる表現が多いのですが、今日はその例文を紹介していきます。

それぞれ画像も付けた。頭にイメージを思い浮かべながら、脳にすり込む感じで覚えていくと効果倍増↑

もくじ

英語に敬語はない説は本当か?→超丁寧な10の例文

「May I 〜? 〜してもよろしいでしょうか?」

まずは基礎中の基礎の丁寧表現は「May I 〜?」の文章となります。

  • What’s your name?
    名前はなんですか?
  • May I have your name?
    名前を伺えますでしょうか?

主体は「自分」で、相手に許可を求める意味が含まれているので、謙譲語のような訳になります。

がしかし、初見ならみんなが使う敬語の代表格で、ごく自然で大人の言葉使いです。誰が誰に対しても使います。

「Could you 〜? 〜していただけますか?」

続いて「Could you 〜?」を使った文章です。

  • Please pass me the salt?
    塩を取ってください。
  • Could you pass me the salt, please?
    塩を取っていただけますか?

主体は「相手」で、相手に動いてもらいたいときに、遠慮がちにお願いする表現となっています。

「Can you〜?」もほぼ同義。違いはおそらく、日本語の「よろしいでしょうか?/よろしかったでしょうか?」ほどの差かと思います。

ただし英語ではまちがいと指摘されることはなく、むしろ時制が遠のくほど遠回しニュアンスが醸し出されます。

「Would you like 〜? 〜はいかがですか?」

続いて「Would you like 〜?」を使った文章です。

  • Do you want something to drink?
    なんか飲み物いる?
  • Would you like something to drink?
    なにかお飲み物はいかがですか?

こちらも「相手」が主体で、なにか提案・誘導をするときに使います。

「〜はいかがでしょう?」「〜はどうかしら?」「〜しない?」と変換できる日本語表現の幅は広いです。

ここまでの3つは超頻出じゃ。
①May I〜?
②Could you〜?
③Would you〜?

全て語尾に「〜,please?」 をつければより丁寧さを演出できる

「I appreciate 〜. 〜に感謝いたします」

最も頻繁に使う「Thank you.」にも、丁寧バージョンがあります。

  • Thank you.
    ありがとう。
  • I appreciate your kindness.
    お心遣いに感謝いたします。

学習者同士の日常英会話ではまず使いませんが、ビジネス現場や海外ドラマのこなれた会話では頻出します。

ただし、//身近な人に対して「ありがとう」 vs それ以外の人に対して「ありがとうございます」//の使い分けはありません。これが敬語がないと言われる所以でしょう。

基本的に「Thank you!」で十分に感謝の気持ちが表せます。

「I’m afraid 〜. 恐れ入りますが〜」

さよならの挨拶にも、丁寧バージョンがあります。

  • I have to go. See ya.
    もう行かなきゃ。
  • I’m afraid I must say goodbye now.
    申し訳ないんですが、そろそろ失礼しなければなりません。

意にそぐわずお断りしなければならない時のビジネスシーンでよく登場します。相手を配慮した言い方ですね。

「Do me a favor. お願いがあるんですが…。」

人になにかをお願いをする時に使う丁寧表現もあります。

  • I have something to ask you.
    頼みたいことがあるんだけど。
  • Would you do me a favor.
    お願いがあるんですが…。

そもそも「a favor 頼み事」という意味があり、「Would you」でまずはお伺いを立てることで、より婉曲感の強い表現になります。

敬語というよりも、切り出しづらいことを遠慮がちに頼むときの表現方法ですね。

「Would it be possible〜? もし可能であれば〜頂けますか?」

人になにかをお願いをする時の、かなり遠回しな婉曲表現です。

  • Can you do that by tomorrow?
    明日までにできますか?
  • Would it be possible for you to do that by tomorrow?
    もし可能なら明日までにそれを仕上げていただければと思うんですが

「possible 可能」という言葉を使ってまずは相手を気遣いつつ、自分のお願いを投げるという感じです。日常英会話ではもっとカジュアルに「If possible, 〜?」でも同義で使えます。

ちなみにこのお願いの本音は、言葉とはウラハラなのは暗黙の了解ですよね…汗

「I was wondering if 〜. 〜して頂けないかと思うんですが。」

人になにかをお願いをする時の、かなり遠回しな婉曲表現その②です。

  • Please help me.
    手伝ってくれる?
  • I was wondering if you could lend me a hand.
    可能であればちょっと手を貸して頂けないかと思うんですが。

「I was wondering if」でお伺いを立て「you could」で遠回しに頼み事をちらつかせ「lend me a hand」で手伝ってと丁寧な言葉で言っていますので、相当くどい表現です。

これも友人同士では使うことはないですが、フォーマルな場では使用される表現です。

「Would you mind if 〜? 〜したら気になさいますか?」

相手を配慮した丁寧表現です。

  • Can I open the window?
    窓を開けてもいいですか?
  • Would you mind if I open the window?
    窓を開けたら気になさいますか?
    (自然な訳→窓を開けてもかまいませんか?)

「mind 気にする、構う」という意味があり、「これから自分はOOしようとしているけど、周りは大丈夫かしら?」と気遣うときに使う表現です。

例えば、空気の入れ替えしたいのだけど、外の音がうるさい場所で、窓側席の人は嫌かもしれない。等。

この表現の注意点は答え方。

「窓を開けたら、気になさいますか?」
 No, not at all.
  いや、全然気にしない。どうぞどうぞ。
 →Actually, Yes..

  正直ちょっと嫌…。

これを「かまいませんか?」などの自然な日本語意訳で覚えてしまうと、返事が逆になってしまうので注意してください。

「think⇆consider 単語の違い」

内容は同じでも、カジュアルとフォーマルで使う単語を切り替えることもネイティブ英語の特徴です。

  • We have to think about it.
    それについて考えなくちゃ。
  • We have to consider about it.
    それについて考えなければなりません。

日本の敬語システムとはちょっと違いますが、ネイティブは明らかにシーンや相手によって使い分けています。

その単語の持つ質感に敏感になると、英語の聞こえ方が変わってきます。ぜひよく使われる場面や人とセットで新しい英語を覚えてみてください。

へぇ〜思ってたより全然敬語あった!

そうなのじゃ。ただ「お野菜」とか「おいもさん」みたいな丁寧表現はないけどな

たしかにw 英語で言ったらどうなる?

「お野菜 Mr. Vegetable」
「おいもさん My little potato」
あたりじゃろうか…笑

(失笑) 言葉っておもしろいね。少しずつ言葉のニュアンスの違いを勉強してみるにゃ

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