自分のことを伝える基本的な英会話ができるようになってきて、次につまづくのが「〜させる」といった表現。頻繁に使うのにうまく英語に変換できなくて、悔しい思いをした経験はありませんか?
「人に〜させる」「わたしは〜させられる」といった2方向のベクトルがあるので、こんがらがりやすいです。ただ、マスターすればぐん!と表現力がUPするので、この機会にぜひ練習してみてください。
それぞれ画像と会話例を付けた。頭にイメージを思い浮かべながら、脳にすり込む感じで覚えていくと効果倍増↑
「〜させる」使役表現6つの英語フレーズ集
「〜させる」を表現する動詞は、文法用語で”使役動詞”と呼ばれています。
- let
- allow
- have
- make
- force
- get
個人的には使いこなすのは時制と同じくらい難易度高いと思っています。使役動詞とググればたくさん解説出てくるので、わかりづらい部分はぜひご自身で調べながら勉強してみてください。
「I let 〜 〜させる」
最もシンプルで汎用的に使える、使役動詞代表のlet表現です。「〜させる」といってもかなり軽い感触で、日常英会話のあちこちで使えます。アナ雪の「Let it go.」などで耳馴染みがある方も多いはず。まずはここからスタートです。
主語+let+人・物+動詞原形
※過去形・過去分詞系もletなので、常にletでOK。だから簡単です
【会話例】
I let him stay at home alone.
彼をお留守番させてきました
Oh, really? Let me know if you need to go home.
おやそうなのかい? もし帰らなきゃなら教えておくれ
Thanks!
助かります!
「I allow 〜 〜させる」
letと似たニュアンスの使役動詞allow表現です。「allow 許可する」という単語の意味から、「誰かがそうすることを許した→させておく」に日本語訳できます。
主語+allow+人・物+to 動詞
【会話例】
I allowed him to stay at home alone.
彼をお留守番させてきました
(家にいるのを許可した)
Oh, didn’t he want to go out?
おや、彼は外出たくなかったのかい?
Yeah, he doesn’t look very well.
そうなんです、あんまり具合がよくないみたいで
「I have 〜 (義務を)〜させる」
使役動詞have表現です。「〜して当たり前のことをさせる」といったニュアンスで、letよりは”させた感”強めですが、日常英会話のあちこちで使えます。「〜してもらってるよ」の日本語訳が最も近い感触。
主語+have+人・物+動詞原形/ing/ed
※haveの場合は、動詞の形は意図する内容により使い分けます。文法書チェックでお願いします
【会話例】
I had him stay at home alone.
彼をお留守番させてきました
Oh, that’s helpful. By the way, I had her reply to your client.
おや、それは助かるな。さっそくじゃが、彼女に君の顧客に返信しておいてもらったぞ
Thanks!
助かります!
「I make 〜 (強制的に)〜させる」
使役動詞make表現です。letやhaveとは違い「強制的に〜させる」といった抗えない強さがあるのが特徴です。「やりたくないことをさせられる」というネガティブな意味で紹介されることが多い表現ですが、ポジティブな文脈でも使えます。
主語+make+人・物+動詞原形
主語+make+人・物+形容詞
【会話例】
I made him stay at home alone.
彼をなんとかお留守番させてきました
Oh, really? What happened? His smile always makes me happy.
おや? なんかあったのかい? 彼の笑顔はいつもわしを幸せにしてくれるのに
He left all his summer vacation homework.
夏休みの宿題が全部残ってるんです
「I force 〜 (無理やり)〜させる」
使役動詞force表現です。「force 力、強さ、強要する」の意味で、makeよりさらに強い命令レベルの言い回しです。使うタイミングは「本当に嫌なことを無理強いさせられた」時くらいなもので、「いやいや勉強させられた」くらいならmakeでOKだと言えます。
主語+force+人・物+to 動詞
【会話例】
I forced him to stay at home alone.
彼を強制的にお留守番させてきました
Oh, why? Did he do something bad?
おや、なぜだい? なんか悪いことでもしたのかい?
Shame on him, he shoplifted.
恥ずかしながら…彼万引きしたんです
「I get 〜 (働きかけて)〜させる」
使役動詞get表現です。強制力はなく、「get 手に入れる」の感触そのまま、自分からその状態に持ち込むよう働きかけるようなニュアンスです。ちょっと掴みづらいんですが…練習あるのみです。
主語+get+人・物+to 動詞/ing/ed
※原型が来ないことに注意。動詞の形は意図する内容により使い分けます。文法書チェックでお願いします
【会話例】
I got him to stay at home alone.
彼にお願いしてお留守番してもらってきました
Oh, he’s OK? But I get you to help me today.
おや、彼大丈夫かい? でも今日はなんとか君に手伝ってもらわねば
No problem until 5 pm.
5時までなら問題ないですよ〜
以上、使役動詞「let/allow/have/make/force/get」でした。わかりやすいように同じ文章使ったので少し不自然感あるかもですが、ニュアンスの違いを掴んでもらえればうれしいです。
それにしても動詞の活用が複雑ですよね。文法アプローチだとまちがいなく混乱するので、それぞれ個別に何度も読んだり聞いたり使ったりして、響きや文脈から体得することを個人的にはおすすめします。
「〜させる」フレーズまとめ
① I let 〜 |
② I allow 〜 |
③ I have 〜 |
④ I make 〜 |
⑤ I force 〜 |
⑥ I get 〜 |
今日覚えたフレーズを使って、暗記や英作文練習をしてみよう!