さまざまな英語学習を試した末、現在はディクテーションを学習の基本スタイルとして毎日の日課にしています。
個人的に「この方法に落ち着いた!」と有効活用できている方法が見つかりました。実際のディクテーションノートを参考に、個人的なやり方をシェアしていきます。
英語のディクテーションノートを公開【効果を高めるやり方】
お恥ずかしいですが、こちらがわたしのディクテーションノートです。文字がうまくないのでUPしないでほしいのですが…笑、このノートはかなり英語学習に貢献してくれています。
- 用意するもの
- 素材の選び方
- 書き取り方法
- 復習方法
の順番で、説明していきます。
①用意するもの
ノートに書き取るだけなので、とりたててスペシャルなものはありません。一応下記がわたしが使っているものです
- ノート(A4)
走り書きするので、小さいサイズ(B5など)は使いづらかった - 黒ペン・赤ペン
訂正を入れるので、赤ペンは必須 - 蛍光ペン
上記訂正以外で印をつける用 - 辞書
ネット辞書と紙辞書を用途で使い分ける
ディクテーションの肝は、書き取ることではなく「細かく弱点潰しをする」ことです。
このため、現在ディクテーション専門のタイピングサービスなどもありますが、ノートとペンのアナログセットで記録に残るようにしています。
②素材の選び方
ディクテーション用の素材は、キッズアニメを使っています。
- 1話あたり時間が短め
- セリフの長さが短め
- セリフのレベルがやさしめ
- 発音が比較的キレイ
- 感動のストーリーライン
ディクテーションをしたことある方はわかると思いますが、1文正しく書き取るのもけっこう時間がかかるもの。「今日はたった3分しか進まなかった…」というのも珍しくありません。なので、大人向けのセリフが多い作品は、最初のうちは避けた方が無難です。
また個人的に強くおすすめするのは、学習用の暗記素材より、アニメや映画のように「ストーリー性」がある素材です。印象的なビジュアル&サウンドとともに感情が動くので、頭の中に焼き付けたようにシーンが残り、英語のままリフレインされます。
ただし「つまらない…」と思って観るくらいなら、少し難しくても大人向けの映画のほうがgood!つまり何度でも観たくなる好きな作品ということじゃ
③書き取り方法
基本は1文ずつ音声を止めつつ、書き起こしていきます。超のつく地味作業です。
- 字幕なしでセリフ1文を聞く
- 聞こえたセリフを書き起こす
- 聞こえなかった部分に集中して聞く
- 聞こえたら書き起こす
- 以下繰り返し
頭からどんどん書き起こしていって、聞こえなかったところは下線だけひっぱっておきます。もう一度聞いた時にそこを埋めていくイメージで。
- What ______ doing here?
- What are you doing here?
- It’s time to ______ chi and save ___ town.
- It’s time to get our chi and save the town.
慣れると、聞き取れない部分や間違ってる部分を自分で予想できるようになります。
※「動詞が抜けてるな…」とか「youに聞こえるけどourじゃないと変だな」とか
ただ初心者のうちは長いセリフだと、聞き取れない部分ばかりでつらいです。しかしあまり心配する必要ありません。よく聞くフレーズから書き取れる部分が自然と増えていきます。
(例えば「How are you?」など3語ひとかたまりで記憶していますよね。そういうのが増えます)
スピード調整は自分のレベルに合わせる
ちなみにわたしはディクテーションでは、スピードコントロールはほぼ使っていません。ネイティブのナチュラルスピードが聞き取れなくて困っているのに、スピードを落としたら意味ないからです。
でも学習始めたての方なら、無理せずスピードを落として、きちんと一語一語きちんと聞き取ることを優先にしたほうがいいです。この作業で発音認識のギャップが埋まるので、リスニング力が格段にアップ=書き取れる部分がどんどん増えます。
ただし、何度聞いても「絶対にそう言ってない!発音してない!」というセリフに出会うこともある。自分の中のリミット回数を決めて、無理なら次に進んでOK◎
数ヶ月後に聞いたら「聞こえるようになってる!」ということもよくある
④復習方法
さぁ、そして、ここからが最も大事なパート「答え合わせ」の時間です。
- 字幕をつけて確認していく
- わからなかった語彙表現を覚える
- わからなかった文法構文を覚える
- それでもわからなかったらマーカーしておく
- 通しで何度も観る
- 可能ならシャドウイングする
少し長くなりますが、大事なのでひとつずつ補足説明していきます。
字幕をつけて確認していく
字幕をつけると「あーそうだったのか!」「うわーこんな簡単な単語だったのか!」といろんな発見と悔しさがあります。その感情は覚えておいて、ここで終わりにしないようにサラリと次へ進みます。
わからなかった語彙表現を覚える
どうがんばっても理解できないのは、単純に「知らない言葉」です。覚えるしかないので、赤ペンでチェックを入れていきます。
わたしの場合、新出単語は「知る」だけにとどめて、”既存単語で知っているのに意味がうまく取れなかった単語”を辞書でしっかり調べてメモするようにしています。
わからなかった文法構文を覚える
単語を全て知っているのに書き取れなかった&意味が取れなかったのは文法のせいです。個人的に難解な受験文法論は不要だと思っていますが、単純にその文法が持つ意味がわからないと困るので、単語と同じように調べていきます。
特に「語順・時制・冠詞」は英語につまづく3大要因だと思うので、何度でも同じことを調べます。
単語・文法・イディオム・名言など、それぞれあとで自分で見てわかるように印の種類をいくつか作っておきます。
それでもわからなかったらマーカーしておく
調べてもどうしてもわからない用法や言い回しも出てきます。こういうものは赤ペン以外でチェックしておきます。※目立つので蛍光ペン使ってます
それをまとめて英語の先生・友人に聞くもよし。しばらくスルーしておいて数ヶ月後に見直すもよし。時間が経つと理解できるようになってることもよくあるので、記録を残しておきます。
通しで何度も観る
ここまでくれば、もう字幕なしで英語オンリーでまるっと作品を楽しめるようになってます。英語字幕なしで観て、「英語だけで楽しめてる…!」の感動に浸れる最高な時間。
あとは、スキマ時間に聞き流しを重ねれば、使える英語がグッと増えます。ディクテーションがスピーキングに効果を発揮するのはこの段階です。
可能ならシャドウイングする
そしてスピーキング強化したい人はもうひとつ。シャドウイングorオーバーラッピングも非常に効果的です。すでに何度も聞いてるフレーズなので難しさは半減しているのがGoodです。
ただディクテーションからシャドウイングまで通しでやるのは、たっぷりの時間が必要。少しきついので、作品シリーズを見終わってから、復習がてらシャドウイングタイムを別に取り入れています。
以上。少しでも英語上達の助けになればうれしい。コツはあせらないことじゃな。