「耳の病気かも…」嘆く前に知りたい英語が聞き取れない3つの理由

「病気かも…」嘆く前に知りたい”英語が聞き取れない”3つの理由

英語が聞き取れない理由は主に3つです。

本当にざっくり言えば「勉強量の不足」です。それぞれ見ていきましょう。

【理由①】英語の発音を知らなすぎる

みなさん、リスニング聞き流し練習する前に、発音の練習はしましたか？もしまだなら、まずは発音認識の甘さを疑ってみるべきです。

なぜかというと、日本語の音は英語と比べて極端に少ないから。

英語は、母音・子音ともに日本語と比較して音の種類が多いことが特徴です。厳密にいえば、英語がとりわけ音の多い言語というよりも、「日本語が特に音が少ない言語である」と表記する方がより正確でしょう。実際に、主要言語の音の数は下記の通りです。

英語：約600個
日本語：約70個
韓国語：約600個
中国語：約2,000個

このように、英語は日本語と比較して音の種類が豊富であるぶん、より細かな言い分け・聞き分けが求められます。

プロンテスト

もはやアジア諸国の中でも日本人が英語に弱い原因は、”発音にある”とさえ思えるレベルです。島国国家で異民族と混じり合わなかったからですかね…

というのはさておき、具体例で言えば「あ /ɑ/ɑː/æ/ʌ/ə/」「ん/m/n/ŋ/」など。ひとつの日本語音につき、複数の英語音が当てはめられています。

ちょっとイメージしてみてください。同じ日本語でも、滑舌の悪い人やぼそぼそ話す人に出会った経験はありませんか？失礼ながら、ものすごく聞き取りづらいですよね。文法や語彙は同じはずなのに。

あの現象と同じく、発音認識のズレはそのまま英語の聞き取りづらさに繋がります。

実際問題、日本語とは違う点ばかりなので勉強すべきことは多いです。でも、手持ちの音が少ないなら単純に増やしていくのみです。

病的にリスニングが弱かった自分も劇的に変化ありました。まずは発音学習、やってみてください。

【理由②】英語の語彙表現を知らなすぎる

次に、知っている語彙表現が少ないことも英語が聞き取れない原因となっています。

いやいやけっこう単語帳で勉強してるよ？という方も…

本当に十分でしょうか？例えば単語だけでもレベル別に必要な語彙数は下記。

もちろんテスト用教材では語彙表現も絞られているでしょうが、「I love you.」と同じくらい頭に染み込んでない限り、流れ続ける音声には脳処理が追いつきません。意味を思い出す1秒の間に、音声は次のセンテンスへ。

「書いてもらえればわかるけど、聞いたらわからない」の原因ですね。残念ながら近道はなくひたすら覚えるのみ。とほほですがこつこつやっていきましょう。

【理由③】英語で話す体験がなさすぎる

最後に、英語にまつわるに体験数について。

みなさん、実際に英語で話したことはありますか？ないなら英語体験の少なさもリスニングできない原因のひとつです。

英語は言葉。言葉は道具。使わない道具は使えるようにはなりません。もしテスト用にリスニング用音声だけひたすら聞き流しているなら、それはスポーツ選手が永遠にイメトレだけしているのと同じです。

英会話をし出すと驚くほどにリスニング能力が開花します。なぜでしょうか、人体の不思議。

とはいえ、「英語環境に飛び込むほどじゃない」「英会話にお金払うほどじゃない」という人もいると思います。そんな方にひとりでできる練習方法をシェアしましょう。

・鏡の中の自分と会話すること

効果ありますよ。ぜひ試してみてください。

というわけで以上となります。病気かと思うほどリスニングに悩んでいる方が見直すべきことは3つ。

単純なことを積み重ねるのが、唯一にして最大の解決策です。まずはやっぱり発音ですね。発音制覇できれば聞き取れない悩みの半分は解決します。ぜひ自分を信じて続けてみてください。

万が一、全て試して何ひとつリスニングに変化が起きない人は病気かもしれません。今すぐ耳鼻科に相談しにいってください。