洋楽が好きだから、英語の勉強に活用したい
楽しいからおすすめじゃ。習慣にしやすい
だよね。でも実際リスニングとかに効果ある?
効果テキメンじゃ。やらぬは損じゃ
洋楽にリスニング効果ある?【100回英語で聴いて耳コピしてみた話】
音楽が好きな方なら、洋楽を聴く、歌詞を覚える、といった英語の学習方法は当然試していることかと思います。
今回挑戦してみたのは耳から完コピ。”あえて歌詞を目で見ずに、耳から全て覚える”という方法です。
使った曲はこちら。
『I See the Light 輝く未来』Mandy Moore
by 塔の上のラプンツェル(ディズニー映画)
今をときめくヒップホップアーティスト等ではなく、申し訳ありません。耳だけを頼りに…を名目にするとディズニー曲はこれ以上ないチョイスでした。たぶん今どきアップテンポな楽曲では、自分の英語力では永遠に終わりません。
ということで、やってみた結果を先にお伝えしておくと「英語学習効果ばっちり」でした。さらりと歌えるようになるまで100回くらいかかりましたが…
- 歌詞を見ないでも英語を覚えられることに自信を持てた
- スキマ時間にひたすら聞けばいいのでラクだった
- 英会話のスピーキング練習でするりと歌詞を応用できた
こんなテキメン効果がありました。いうまでもなく耳から聴いて歌詞を覚えたので、リスニング効果は抜群です。
以下気軽な感想文なので、洋楽学習をやってみたい方はひまつぶしがてらどうぞ。
歌詞を見ないで挑戦してみた理由
まずはなぜ歌詞を見ずにで耳コピに挑戦したかという話から。
- 記憶に残りやすいから
- ネイティブ発音のまま覚えられるから
- ディクテーションが面倒だから
今までの英語学習の経験から、目で覚えた英語より耳から覚えた英語のほうがはるかに記憶に定着しやすい、ということ実感しています。
耳コピでは”しっかり覚えたぞ”的な重量感はないのに、なぜか「するっ」と思い出せることが多いんですよね。目で見た暗記文はそうもいきません。覚えたぞ感だけはすごいのですが。
また、リスニング強化には”ディクテーション”が定番ですね。でも今回は「どうせ完コピ目指すなら書かなくていいか。」というわけで、自然と覚えるまで繰り返し聴くという作業になりました。
文字を持たない民族がいるわけですから、書かずとも覚えられればOKなのです。学習環境に固執しないで済む方法とも言えましょう。
覚えるまでに100回かかった
「全ての歌詞を覚えてオーバーラップで歌えるようになったら学習完了」をゴールとして設定しました。
最初から100回を目指してたわけではありませんが、結果として100回ほどかかりました。音楽の星の下に生まれた人なら半分くらいで終わるかもですが、まぁ予想の範囲内です。
【聴き込みながらの変化】
- 10回 音楽の全体感を覚える
- 20回 歌詞に英語を聞き取る
- 30回 歌詞を覚え始める
- 40回 不明語彙や表現を調べ始める
- 50回 いつも間違えるパートが出現する
- 60回 いつも間違えるパートを繰り返す
- 70回 音程を矯正し出す
- 80回 発音を矯正し出す
- 90回 感情を込め出す
- 100回 さらりと歌えるようになる
まずは全体像から入り、徐々に細かい点にフォーカスしていきます。
大変なのは
- 最初に歌詞を覚える時
- 何度聴いても覚えられないパートが出現した時
- 発音を矯正するとき
です。
全体感8割をふんわり覚えるのはカンタンなんですが、残りの細かな2割を仕上げるのが大変なんですよね。難易度に関わらず、どうしても覚えられないところってやっぱり出てくるのです。あの正体が知りたいんですが、ここではブラックホールとしておきましょう。
そうこうしているうちに100回到達。歌詞が流れたら反射的に口をついて歌えるようになっています。
100回くらいはどうってことないです。スキマ時間に聴きつつ、3日で目標達成できるボリューム感です。
洋楽学習への効果
「洋楽って英会話には直結しなくない?」と思ってる方も多いでしょう。
しかし、まちがいなく効果あります。
リスニング効果
まずは目的のリスニング力UP。これは空で歌えるようになっている時点で、それはもうよく聞き取れるようになっています。
テスト音声を淡々と100回も聴くのは苦行ですが、好きな曲なら余裕でこなせます。
1曲覚えたからといってこの世の全ての英語が聞き取れるようになるとは言いませんが、他の曲で繰り返すのも辛くないですし、むしろやってみようと思えるのがメリットですね。
スピーキング効果
うれしいことにスピーキングにも即効性がありました。
曲を覚えたあとに英会話レッスンへ行くと、「いつか使えたらいいな」と思っていた歌詞を使える会話シーンがさっそく訪れました。
タイミングさえあれば洋楽で覚えたフレーズって「するり」と丸ごと出てくるんですよね。これが洋楽学習効果。
洋楽を聴いて単語単体で覚えるってことはないので、途切れなくペラっと話せるようになります。そのフレーズだけは。
理想的な英語の練習ができる
つまるところ、洋楽学習は”どんな人でも声に出して練習しようとする”のが最大のメリットだとも思います。
「よし、リスニング力を上げるぞ」と音声を聞き流してるうちにただのBGMに…あるあるですね。
しかし洋楽を習得しようとして一切歌わない人を見つけるほうが難しいでしょう。気づいたらシャワーを浴びながら口ずさんでいる…というのが普通です。
声に出して、発音を真似て、センテンスを丸ごと覚える。ややこしい理論を考えなくても、理想的な英語学習ができるのが洋楽練習です。
もちろん「どこで使うの?」というキザっぽい歌詞も登場するけれど、どんな曲でも活用できる部分のほうが多いです。
100曲くらい覚えれば、どんな人でも確実に実感できるんじゃないでしょうか。音楽が好きな方は、ぜひトライしてみてほしい学習方法です。
というわけで、洋楽耳コピ実験報告は以上となります。
【本日のまとめ】
- 洋楽学習はリスニング効果あり
- スピーキング力UPにも効果あり
- 100回聴いても3日で終わる※かんたんな曲推奨
【英語の勉強向き】洋楽おすすめアーティスト3選
最後に、おすすめ洋楽をセレクトしました。ぜひご活用ください。
- 誰でも覚えやすいメロディ
- 比較的耳コピしやすい歌詞
- カラオケで歌ってシラづらい※聴けばわかるetc…
【おすすめ①】ディズニー各種
ディズニーは洋楽の練習にベストチョイスです。発音はキレイでクリアだし、何よりメロディが伸びやかで素晴らしい。ディズニー映画を観ない人でも「曲は知ってるよ」とう人がほとんどなので、みんなでカラオケに行った時にもちゃんと盛り上がれます。
【英語学習におすすめのタイトル】
- I see the light /輝く未来
『ラプンツェル』より。シンプルな歌詞で歌いやすさ満点。 - Let it go /ありのままで
『アナと雪の女王』より。言わずと知れた大ヒット曲。 - A whole new world /ホールニューワールド
『アラジン』より。歌って気持ちいい伸びやかなデュエット曲。 - Can you feel the tonight /愛を感じて
『ライオンキング』より。エルトン・ジョン版もあるラブ曲。 - Reflection リフレクション
『ムーラン』より。アギレラが歌う切なさに泣く名曲。
【おすすめ②】マライア・キャリー
世界の歌姫マライア・キャリーもいいチョイスです。7オクターブの音域はさておき、覚えやすく美しい楽曲多数。特に上記『Hero』はゆったり歌いやすい超名曲です。クリスマスに忘れてはならぬあの曲もぜひどうぞ。
【おすすめ③】アリシア・キーズ
音楽界で不動の地位を築くアリシア・キーズもおすすめ。歌詞は控えめにスラング混じりで、いい感じにこなれたカルチャーな英語に触れたい人におすすめ。上記『If I Ain’t Got You』は意外と歌詞ゆったりで歌いやすいです。
【おすすめ④】ブルーノ・マーズ
男性歌手ならブルーノ・マーズがとっつきやすさ抜群。習得カンタンとは言いませんが、楽曲バラエティの広さと全体的に覚えやすいメロディが魅力。上記『When I Was Your Man』は歌えたらめちゃくちゃかっこいいですね。
【おすすめ⑤】エリック・クラプトン
大御所エリック・クラプトンは聴かせる名曲多数でおすすめ。発音が聞き取りやすいかというと微妙ですが歌詞が少なくて覚えやすいです。もはや説明不要なビッグ・ミュージシャンですね。大人のシブいBGMとして部屋で流しつつ、英語でアップデートしみてください。
最後に
「英語が聞き取れない話せない」とダメな部分につい目を向けがちですが、やっぱり楽しみながら学習するのがいちばんですね。せっかく趣味から学べるので、みなさんも自分なりの楽しい学習方法をぜひ見つけてみてください。