多読 Review #04
My father's Dragonは邦題「エルマーの大冒険」で知られる大人気の児童書。テーマは「僕のお父さん」の少年時代のドラゴン救出作戦です。
児童書はハマれないのよね、と思いつつ、ファンタジー入門書と知り挑戦。総語数7385語の控えめボリュームとおしゃれな挿絵が効いてて、普通に楽しめちゃいました。
オーディオブック流しつつで数時間ほどで読了。何週間もかかる小説だとリピはキツいですが、これなら重ね読みして記憶定着に役立てられそうです。
今回の収穫は、わたしが英会話レッスンで使っているのと同じような言い回しがよく出てくると気づいたこと。つまり、わたしの英語はまだ小学校1年生(か幼稚園生)。このレベルをマスターしてはじめて、ネイティブチルドレンにおいつけるんですね...。英語学習の壁を実感した1冊となりました。
↓挿絵付き読み聞かせ動画
My father's Dragonエルマーの大冒険
著者:Ruth Stiles Gannett
初版:1948年アメリカ
ジャンル:ファンタジー児童小説
あらすじ
One cold rainy day when my father was a little boy, he met an old alley cat on his street.
MY FATHER'S DRAGON
僕のお父さんが少年だった頃のある雨の日、道ばたで年老いた野良猫と出会いました。
僕のお父さんが不思議な野良猫と出会うのが物語のはじまり。お父さんは母親に怒られつつも、野良猫を保護して可愛がってあげていました。
ドラゴン救出の発端となった野良猫の思い出話
ふたりは仲良くなっておしゃべりしていく中で、ある時、野良猫が興味深い話を持ち出しました。なんでも囚われの身のかわいそうなドラゴンがとある島にいるんだとか....。
仲良くなれればきっと空も飛べるはず。胸が高鳴った僕のお父さんはさっそくドラゴン救出に向かいます。
僕のお父さんは猛獣が待ち受ける島へ向かう...!
僕のお父さんがいざ島に向かうと、そこにはライオン、トラ、サイ、などの恐ろしい猛獣が待ち受けていました...!彼の武器はリュックに詰め込んだ輪ゴムや歯ブラシ。知恵と勇気を振り絞り、猛獣たちをやりこめていきます。
はたして、僕のお父さんはドラゴンを無事助けることができるのでしょうかー。
"Now, you gentlemen can save a lot of time
if you just line up across the river,"
said my father,
"and I'll be along to give you each a lollipop."
"わにの紳士のみなさん、
並んでくれたら時間が節約できるし,"
"それに...みんなにアメちゃんあげるよ。"
僕のお父さんは言った。
MY FATHER'S DRAGON
#Point01
英語でエルマーの大冒険を読むポイント
物語のポイントは2点。
- 「僕のお父さんと野良猫」の会話からはじまること
- 全ては「僕のお父さんの話」で進むこと
児童書だからってぴょいぴょいって序盤飛ばしちゃったりすると、「あれ、My father?本人どこで登場するの?」ってなっちゃうかも。というのが基本で。
できれば自分に読み聞かせるくらいな感じで、音読練習するとよさげな本です。難解な英文はでてこないため、リズムに乗ってネイティブらしい発音練習するのにはぴったり。
また、自分なりのくだけた解釈で読むのも、情景が鮮明になるのでおすすめ。
drippy
直訳:ポタポタしたたる
→The cat was very drippy
→びしょ濡れの猫
Be patiant,Elmer.
直訳:我慢しなさい、エルマー
→我慢をおし、エルマー by老猫
ぎこちない英文から流れのある物語に様変わりします。やっぱり親が子供に絵本を読み聞かせする威力ってはんばないんだなぁと気づきますよ〜
#Point02
全3部作&イラスト必見
エルマーの大冒険は全部で3部作となっています。
#01 My Father's Dragon エルマーのぼうけん
#02 Elmer and the Dragon エルマーとりゅう
#03 The Dragons of Blueland エルマーと16ぴきのりゅう
わたしはもっぱらKindle派なのですが、思わずコレクションしたくなるような素敵すぎるイラスト。なんでも作者のお母様が書かれたんだとか。古臭さの一切ない温かみのあるおしゃなイラストたちがMyfathe's dragonの特筆ポイントです。
#AudioBookオーディオブックレビュー
3冊セットのオーディブルあり
AmazonAudibleだと3冊セットのオーディオブックがあります。エルマーシリーズでまとめて勉強したい人はぜひ。もちろん1作ごとでも入手できます。
動物の声色を使い分けて呼んでくれるので、読むより聞いた方が内容つかみやすいかも。耳から聞きつつ、音読しつつ、楽しめる方法を見つけてみてください。
多読4冊目でかんたんかつ楽しく読める本に出会えて満足です。児童書でも好みに合えば、いけるんですね。
それにしても、挿絵って超大事なんですね〜。いままで読んだ洋書はほぼピュアテキストでした。あるとないとでは心に残る印象が全然違うみたい。
エルマーのぼうけんのような、「短くて、文章がつまってて、素敵なイラスト付き」の貴重な洋書。見つけたらそっこうシェアしますね。では、また次回〜!
イギリス小説コレクションあります
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