はらはらどきどき、先が気になる展開と壮大なスケール感で、どんどん読み進めたくなるファンタジー小説。冒険物語は基本的に展開がわかりやすくキャラ立ちしているので、洋書初心者さんでも楽しめるジャンルです。かんたんなレベルから順に10冊ご紹介します。
Level ★
初心者向けファンタジー
【TOEIC: 〜600】
#01
My Father's Dragon
『エルマーの冒険』
1948年 ルース・スタイルス・ガネット 著
ドラゴンを助ける少年の大冒険!ファンタジー入門
ファンタジーの世界観を気軽に楽しめる児童書。少年とドラゴンそして動物たち。王道の展開で安心して楽しめる物語です。オンライン無料本屋「ProjectGutenberg」で素敵な表紙付きでゲットできます。
児童書だけど文章がぎゅっと詰まってて、なかなか楽しめる作品です。動物がたくさん出てくるのも心ほんわか。まさに冒険もの初級編という感じでした。また挿絵がとても素敵なので、休み休み読むのにもお手頃な一冊でした。>レビュー
#02
The Wonderful Wizard of Oz
『オズの魔法使い』
1900年 ライマン・フランク・ボーム 著
カンザス娘ドロシーと個性豊かな仲間たち
竜巻に巻き込まれなぜかオズの国へ迷い込んでしまったドロシー。我が家に帰るために魔女に教えてもらったエメラルドの都を目指します。
4万字弱ボリュームの原書からGRと呼ばれる語彙制限本まで、たくさんの本が出版されるので、レベルに合ったものを選んで読むのがおすすめです。
小さな頃、劣化版お芝居を見てトラウマ化してたオズ...しかし、原作読んでみたらほんわか楽しく読めるお話でした。海外版もも太郎的な感じなんですね。My father's dragonよりもボリュームがぐんっとアップしますが、セリフが増えるのでこちらの方が読みやすい人もいるかも。>レビュー
#03
The Lion, the Witch and the Wardrobe
『ライオンと魔女』
1950年 C・S・ルイス 著
ぐいぐい読める!ナルニア物語全7作中の第2章
イギリスの子供達が架空の世界ナルニアを冒険する物語。指輪物語作者トールキンには酷評されたものの世界ヒット。全7作あるので、気に入れば続けて読めるのがGoodです。
先述2冊と比べて、かなり読みやすくて好評な口コミが多いナルニア物語。洋書多読ビギナーのわたしもチャレンジしてみました。結論おすすめ。はじめてさくっと読み切れた作品です。この感動を味わいたい方は個別記事へ。>レビュー
ファンタジー小説を読み出すまで気づかなかったんですが、架空のドラゴンって日本でいう鬼なんですね。ゴジラではなかった。魔女はなんだろ、陰陽師的なやつでしょうか。なんでどこにでもあたりまえに出てくるんだろうと思ってた謎が、やっと解けました。さて話を戻します。
Level ★★
初中級者向けファンタジー
【TOEIC: 600〜800】
#04
The Neverending Story
『はてしない物語』
1979年 ミヒャエル・エンデ 著
ドイツ作家エンデの名作ファンタジー
いじめられっ子バスチアン。物置で夢中になって読んでいた本の中へ吸い込まれ、冒険の世界へ飛び込む物語。
TVでしょっちゅうやっていたので見たことある方も多いのではないでしょうか。幸いの龍(ファルコン)フッフールが登場するアレ。心温まるポジティブファンタジーです。
エンデといえば「モモ」が超有名ですね。柔らかな雰囲気が魅力で、わたしも小さい頃によく読みました(日本語版だけど)。ここまで紹介した児童書よりもファンタジーらしく登場人物が増え、レベルアップできる内容となってます。
#05
The Saga of Darren Shan Cirque Du Freak
『ダレンシャン奇怪なサーカス』
2001年 ダレンシャン 著
ダークファンタジーがお好みならこの1冊
偶然チケットを手に入れた奇怪なサーカスを見に行ったことから運命に翻弄される少年の物語。作品テーマはヴァンパイア。ダークな世界観がお好きな方向け。全12作ですが1冊あたりはわりとコンパクト。ハリポタがレベル高かった方もぜひ。
「ハマって一気読みしてしまった!」の口コミに期待するも、個人的には合わなかった...!悪がきんちょが闇の世界へ堕ちる物語にどうしても共感ポイントが見つからず、1冊目で離脱。作品自体は全然悪くないので、好みの問題。怖いもの見たさにドキドキできる方ならいけるでしょう。オーディオブックはもろブリティッシュ英語です。
#06
Howl's Moving Castle
『魔法使いハウルと火の悪魔』
1986年 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 著
ジブリでおなじみ「ハウルの動く城」原作
映画で感動した方も多いのではないでしょうか。ジブリアニメと原作でかなり内容のギャップがあることで話題の1冊です。原作ファン多し。映画を見たことある方なら違いを比べて読み進める楽しみを味わえます。
多読挑戦中...感想追記します!
#07
Harry Potter and the Philosopher's Stone
『ハリーポッターと賢者の石』
1937年 J.K. ローリング 著
世界ヒット超大作小説!1冊あたり7万語超
説明不要のベストセラー。分厚い本の中には約7万語がぎゅっと詰まってますので、1冊読了できれば成長実感できるほど。少々難しいのでさらなる英語力UPを目指す中級以上の方におすすめです。
英語学習はじめた頃にチャレンジしてみて玉砕しました。しかしオンライン英会話2年を経過した今、読めるようになってました...!それでも、聞いたことも見たこともない単語がページをめくるたびに出てくる。レッスンやビジネスでは出会わぬ感情の乗った語彙を身につけたい方に、ぜひともチャレンジしてほしい1冊です...!>レビュー
#08
The Hobbit
『ホビット』
1937年 J・R・R・トールキン 著/
ロードオブザリングの前日譚
世界で1番のベストセラー「Lord of the Ring 指輪物語」の序章にあたるホビットの冒険物語。難解な本編よりも楽しく読めるし、全体把握もかんたんになるみたい。
映画もご存知の通り三部作公開済み。主役は英国出身のマーティンフリーマン。彼の出演作「Startup」でのサイコパスっぷりがたまらなかったのよねぇ。書籍も映画もチャレンジします。
このあたりまでくると、海外ファンタジーを楽しむ根源が身に沁みてるはず。光と闇。炎と剣。すごく強い意味を宿してます。武器に名前つけて愛でるのは、五右衛門の斬鉄剣を思い浮かべればわかりやすいかと。ファンタジー読み慣れてない方の参考までに。
さぁでは最後の2冊。手強いですよ〜
Level ★★★
上級者向けファンタジー
【TOEIC: 800〜】
#09
The Lord of the Rings Series
『指輪物語』
1954年 J・R・R・トールキン 著
3部作全て1億部超のベストセラー!20世紀最もポピュラーな小説
ホビットの大冒険の本編。3部作全てが1億部以上売れ、さらにゲームや美術作品にまで影響を及ぼす威力絶大すぎる小説。多読素材としては難易度高し。言語学者作の玄人向け作品。
「冗長で心が折れる」「3回読んでやっと理解できた」「日本語翻訳よりはマシ」など、疲労困憊が予想される小説です...笑 楽しく読むコツは"ホビットの冒険を先に読む&1冊目は飛ばす"だそうです。
#10
A Song of Ice and Fire
『氷と炎の歌』
1997年 ジョ−ジ・R.R.マ−ティン 著/
世界を熱狂に巻き込んだ海外ドラマ「Game of Thrones」原作
架空の大陸ウェスタロスを中心に七王国が鉄の玉座を争いまくる大人向けファンタジー。渦巻く陰謀と策略と裏切り。登場人物が多いので映画で予習がおすすめ。
今回紹介した中で最も新しく、最も複雑で、最もボリュームのある壮大スケール作品です。
GOTファンのわたしはしょっぱなに読んでみましたよ。描写が細かすぎてなっかなか進まず、結果積ん読状態...。しかし、意外にも英文はシンプルで難しくない。そして、登場人物ごとの目次になっているため、映画で見た人ならお気に入りだけつまんで読めます。それでもよさげ。
それにしてもドラマのできばえ良すぎを再実感。読破には120%時間を要するので、ライトな他作品と並行してかたわら読み推奨です。>ドラマレビュー
おつかれさまでした!最初の一冊はあんなに悩んでいたのに、いったん手をつけると読みたい本がありすぎて困ります。洋書多読、溺れるほど楽しい。
洋書に慣れるまでかため打ち作戦がおすすめです。ジャンルごとによく出てくる語彙が決まっているので、どんどん数珠繋がりでボキャビルできます。
それでは、みなさまもお楽しみください。感想追記していきますね!