洋書版「オズの魔法使い」無料で読める名作ファンタジー

多読 Review #03

ハリポタ、ナルニア、指輪物語、など数ある洋書ファンタジーの中で、最も読みやすいのが「オズの魔法使い」と聞きつけ、多読挑戦。実は総語数3.8万字ほどとボリュームあるのですが、1週間ほどで読了できました。

というのも、今回からオーディオブックを再生しながら読み進めるスタイルにチェンジ。慣れると音声に引っぱられて、ぐんぐん進みます。このような聞き読みスタイルでも、文法基礎があれば返り読みせずイケるレベル感。

難解な単語はほぼ出てこず、あらすじはまるで海外版おしゃれな桃太郎。主人公のドロシーがなんとも個性的な仲間を集めつつ、エメラルドの都(オズの国)を目指す物語です。キャラ立ちしているので、展開把握は容易でした!

ページ数:kindle表記より

The Wonderful Wizard of Ozオズの魔法使い

著者:L. Frank Baum
初版:1900年
ジャンル:ファンタジー児童小説

あらすじ

Dorothy lived in the midst of the great Kansas prairies, with Uncle Henry, who was a farmer, and Aunt Em, who was the farmer’s wife.
ドロシーはカンザスの平原に、叔父の農夫ヘンリーと彼の妻で叔母のエムと暮らしていた。

Baum, L. Frank. The Wonderful Wizard of Oz (AmazonClassics Edition) (p. 3). Amazon Classics. Kindle Edition.

主人公はカンザス平原でつつましく暮らしていた少女ドロシー。竜巻でなぜか別世界へ飛ばされた彼女と愛犬トト。カンザスの家に帰るには、オズに会うしかないと魔女の教えられ、エメラルドの都へ向かいます。

個性的な仲間と出会う旅路

旅の途中で、悩みを抱えた不思議な生き物たちと出会うことに。

  • 脳みそのないかかし the Scarescrow
  • 心のないきこり the tin Woodman
  • 臆病なライオン the Coward Lion

なんとも個性豊かな彼らは、ドロシーと同じくオズに悩みを解決してもらうべく、旅と仲間となりました。力を合わせて危険な旅路を進みます。

謎のベールに包まれている魔法使いオズ

ようやく、無事にエメラルドの都へつくも、誰もオズのその姿を見たことがないらしい。ドロシーは勇気出して願いを伝えるも、なんと交換条件として無理難題を突きつけられてしまいます。

願いを叶えてくれるオズとはいったい何者なのでしょうか。そしてドロシーはカンザスの家へ帰れるのでしょうか。

さらなる困難がドロシーと旅の仲間たちを待ち受けます。


“You promised to send me back to Kansas
when the Wicked Witch was destroyed,”
said the girl.

「魔女をやっつければカンザスに帰してくれるって約束したわよね。」
と少女は言った。

“And you promised to give me brains,”
said the Scarecrow.
“And you promised to give me a heart,”
said the Tin Woodman.
“And you promised to give me courage,”
said the Cowardly Lion.

「脳みそくれる、とも約束したよ。」かかしは言った。
「心をくれる、とも約束したよ。」木こりは言った。
「勇気をくれる、とも約束したよ。」ライオンは言った。

Baum, L. Frank. The Wonderful Wizard of Oz (AmazonClassics Edition) (p. 99). Amazon Classics. Kindle Edition.

#Point01
英語でオズの魔法使いを読むポイント

登場人物はドロシーと3人の仲間が中心。展開はいたって単純で複雑さはほとんどありません。セリフが多いため、キャラをイメージしながらストーリーを追っていけば混乱することもないでしょう。

わたしが衝撃を受けたのは、実はオズの登場は物語の中盤で、しかも意外とちゃっちぃやつだという事実...笑。実はそのあと、まだまだ冒険が続き、それこそがトゥルーストーリーなのでした。

とはいえ、多読初心者ならまずはオズ登場の13章あたりまででもOKかと。全24章あるので目次だけ見と手強いですが、各パートはわりとコンパクトなので大丈夫です。

#Point02
レベル別に選べる人気作

オズは古典名作となりつつある世界ベストセラー。各出版社からバラエティのある編集本が出版されています。英文自体はTOEIC〜600程度かと思いますが、ちょいとボリューミィなので、レベルや気分に合わせて選ぶのがおすすめです。

#01

#02

#03

#04

#01 アマゾンクラシックス 0円対象本&原書版のテキストのみ
#02 オックスフォード出版 人気のGRシリーズ
#03 マーベルコミックス なんとMARVELでも読めます
#04 ペンギンリーダーズ イラストたっぷり子供向け

マーベルコミックスでも読めるなんて最高ですね。児童書は基本的に緻密な表現は避けられているため、まんがやGR(語彙制限)本でも、さほど問題ないかと思います。楽しめる方法でいきましょう〜

はじめての洋書なら英語学習向け書籍も

やさしく編集された書籍=GR本はご存知ですか?「ペンギンリーダーズ」「ラダーシリーズ」などが有名。洋書ハードル高い〜っと思っていても大丈夫。たくさんの人気作品がさくっと読めます。

#AudioBookオーディオブックレビュー

古典作品は海外サイトで無料ゲットできる

版権切れの古典は著作権フリーにて海外無料オンライン図書館で入手できます。オズもそのひとつ。

今回利用した「LoyalBooks」では男性ナレーターでした。ちょいちょい言い間違いなどあるものの、音声クリアで普通に楽しめました。一方、国内定番のオーディブルは女性ナレーター。試し聞きしてからお好みでどうぞ。

> Audibleをはじめる

聞き読みでずんずん進む

今回からオーディオブックを再生しつつ読書する、というスタイルに切り替えました。自分の中で大ヒット。多読に効果的な方法です。

  • 返り読みすることがなくなる
  • 無駄に調べることがなくなる
  • ネイティブスピードで理解できる

返り読みしない、調べない、は英語多読の原則として有名ですね。音声流しているとどんどんページ消化できて体感3倍速。最初の数ページこそ戸惑いますが、すぐにネイティブスピードで理解できるようになります。

またリスニングトレーニングにも効果的。実際音声を流してみると、自分の内なる声とネイティブのイントネーションの違いに愕然とするハズ。変な癖がつく前に、聞き読みチャレンジしてみることを心の底から推奨します。

#Movie Review映画レビュー

あまりにも有名な「Over the Rainbow」

オズの魔法使いといえば1939年公開のジュディガーランド主演作品。あまりにも有名な挿入歌「Over the Rainbow」は映画を見たことなくても知ってるはず。

なんですが、わたしは今回オズにスポットを当てた「オズはじまりの戦い/ディズニー作品」を鑑賞。原作イメージと違和感のないお調子者のオズの描写に納得。ファンタジー独特の美しい世界観も満喫できました。

> ジュディガーランド版を観る
> オズはじまりの戦いを観る

3冊目にもなると、英語で本を読むことにはすっかり抵抗がなくなりました。実は同時進行で読了できた本や積読本がありまして、英語インプットの量が圧倒的に増えましたよ。

スピーキングには効果がないと言われる多読。しかし、これだけ大量に英語に触れて効果がないわけがないと思うのはわたしだけでしょうか。

いつのまにか欲しいものを手に入れてたドロシーの仲間たちのように、ふと気づいたときの英語力アップを楽しみにがんばります。

イギリス小説コレクションあります

世界的に著名な作家の多いイギリス小説を集めたまとめ記事。洋書ビギナーから楽しめる小説をカテゴリ別で探せます。kindleで読める&映画化されている作品限定に絞ってます。随時更新予定。

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