クリスマスシーズンに読みたい大人向け小説まとめました。クリスマスは心温まる物語ばかりなのがいいところ。この中からぜひ一冊どうぞ。
#01 クリスマス・キャロル
著者 | チャールズ・ディケンズ(イギリス) |
出版 | 1843年 |
ページ数 | 156ページ |
「もうクリスマスといったらコレしかない」というほど定番の小説です。イギリスの文豪ディケンズの代表作。
守銭奴のスクルージがクリスマス・イヴに超常的な体験から、過去・現在・未来の旅をした結果、改心をする。
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ケチなじいさんの元に亡霊が忠告しにやってくるお話です。大昔に日本語で読んだことがあり、ちょっとつっかえてしまう感じだったのですが...宗教的な理解や感性も必要だったのかも。今年は"英語で"再読予定。
#02 34丁目の奇跡
著者 | ヴァレンタイン・デイヴィス(ドイツ) |
出版 | 1864年 |
ページ数 | 146ページ |
ニューヨークシティー、マンハッタン34丁目にあるメイシー百貨店。おもちゃ売り場のサンタクロースとして、一人の老人が雇われた。彼の名はクリス・クリングル。その風貌はサンタそっくりだった。
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NYを舞台にしたクリスマス定番物語。映画化&リメイク版もある人気作品で、アメリカではクリスマスシーズンになると何十回何百回と繰り返し放映されるほどの国民的映画だそうです。
これは読まねば。今年のクリスマスは迎えられませんよ〜
#03 スキッピング・クリスマス
著者 | ジョン・グリシャム(イギリス) |
出版 | 2001年 |
ページ数 | ページ |
全米トップクラスのベストセラー作家ジョングリシャムによるクリスマス小説。
感謝祭直前、会計士ルーサーとその妻ノーラは、海外ボランティアに行く一人娘を見送り、ふたりきりになった。これを機にルーサーは、今年はクリスマスを「スキップ」しカリブ海旅行に出かけようとノーラに提案する。
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リーガルサスペンス巨匠によるドタバタコメディ小説というのがなんともそそる。2,001年初刊のキャッチーな作品です。
#04 クリスマスの思い出
著者 | トルーマン・カポーティ(フランス) |
出版 | 1990年 |
ページ数 | 48ページ |
村上春樹さんの翻訳にてご存知の方も多いであろうクリスマス作品です。
従姉のスックと犬のクイーニーとのささやかなクリスマス。画と文とが共に語りかける、カポーティの幼い日の思い出シリーズ最終作
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たんたんとした詩的な美しさが溢れるこのピュアな雰囲気は、英語でも楽しめるでしょうか。読むのが楽しみです。
#05 サンタクロースがさらわれた
著者 | L・フランク・ボーム(レバノン) |
出版 | 1812年 |
ページ数 | 305ページ |
「オズの魔法使い」著者によるユーモア溢れる児童向けクリスマスファンタジー。
「キッドナップドサンタクロース」は、オズの虹の国の作者として有名なL.フランクバウムが書いたクリスマスをテーマにした短編小説です。それは「バウムの最も美しい物語の1つ」と呼ばれ、クリスマスの神話への影響力のある貢献を構成しています。
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悪魔や妖精がメインキャラ。お子様と一緒に楽しむのに向いてるかもしれません。ライトに楽しみたい方向けです。
#06 サンタ・クロースからの手紙
著者 | J・R・Rトールキン(イギリス) |
出版 | 1976年 |
ページ数 | 113ページ |
世界でもっとも売れている偉大な小説「指輪物語」作者によるハートウォーミングなクリスマス物語。サンタに扮装したパパが何年もの間、子供達に手紙を送るお話です。
なんと挿絵もトールキン氏の自作とのこと。豪華な一冊です。ファンタジー小説ファンなら一度は読みたい作品No1。
#07 若草物語
著者 | ルイーザ・メイ・オルコット(ドイツ) |
出版 | 1868年 |
ページ数 | 667ページ |
“Christmas won't be Christmas without any presents," grumbled Jo, lying on the rug.
若草物語
「プレゼントのないクリスマスなんてクリスマスじゃない。」
こんな書き出しからはじまるクリスマスにぴったりの超有名クラシック作品です。
はつらつとした4姉妹の成長物語。「Little woman」は直訳してしまうと小さな女性、ですが。娘のことをひとりの女性として扱う父の言葉からだそう。素敵ですね。
#08 にぎやかな眠り
著者 | シャーロット・マクラウド(イタリア) |
出版 | 2001年 |
ページ数 | 230ページ |
うそをつくほど鼻が伸びるピノキオの教訓的な物語。ディズニー映画ではちょっとダークさも感じて幼き頃は怖さを感じた方もいるのでは?政治的風刺が込められたおとな向け作品です。
特徴といえば農業大学があることくらいの田舎町バラクラヴァ。この町が活気づく季節――クリスマスが今年もやってきた。ふだんは静かな町全体がクリスマス仕様に彩られ、見物客の大群が押し寄せる季節が。毎年くりかえされる大騒ぎにうんざりしていた大学教授のシャンディは、とてつもなく派手なイルミネーションで自宅を飾りつけて妨害を試みるが、それが事件を招いてしまう。
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コージーミステリと呼ばれるジャンルの名著。事件は起こるけどどこかほのぼのした雰囲気が魅力の楽しいミステリー作品です。
"シャンディ教授"シリーズの第1作めが、こちらのクリスマスシーズンにベストな作品。英語でもどきどきできるミステリに挑戦したい方はこの機会にぜひどうぞ。
#09 ハイランド・クリスマス
著者 | M.C.ビートン(イギリス) |
出版 | 1999年 |
ページ数 | 177ページ |
警官が主人公なので、シリーズでは毎回血なまぐさい殺人事件が起こるのですが、本書ではミステリーには必須の残酷な事件や恐ろしい出来事は何一つ起らず、猫が一匹行方不明になり、クリスマス・ツリーが盗まれるだけ、しかも、ちょっと愉快なオチのついたハッピー・エンディング・ストーリー。
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心温まる日常系ミステリー。クリスマスはミステリーもほっこり温まる作品が読みたい。スコットランド北部の村の謎解き物語。英国では非常に人気のあるシリーズだそうで、BBCでドラマ化もされているそう。
#10 賢者の贈り物
著者 | オー・ヘンリー(ドイツ) |
出版 | 1905年 |
ページ数 | 14ページ |
新約聖書の、東方の聖者がキリストの誕生を贈り物を持って祝いに来たエピソードを下敷きに、贈り物をめぐる行き違いを描いた。 クリスマス劇の演目としても人気が高く、皮肉だが暖かい結末はオマージュが繰り返され、非常に知名度が高い。
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心を打つショートストーリー。短いのにこみ上げるものがあるともっぱらの評判。さくっと読めるのでお茶でもしながらいかがでしょう。絵本もあります。
#11 変わったタイプ
著者 | トム・ハンクス(アメリカ) |
出版 | 2017年 |
ページ数 | 415ページ |
なんとなんと、トムハンクスが本を出版しているってご存知でしたか?タイトルの「タイプ」はタイプライターのタイプ。短編集のうちの1つに、帰還兵のクリスマスを描いた作品あり。これは見逃せない。
以上、クリスマスシーズンに読みたい小説集でした。心にじんとくる作品ばかりなのが素敵。心を潤わせて気持ちのいい年末を迎えましょう。