【金庸】射雕英雄伝2016｜武侠正統派の爽快感！ネタバレあらすじ感想

2023 1/05

2023年1月5日

中国ドラマの中でもトップクラスに有名な「射雕英雄伝」。武侠小説の第一人者・金庸原作の作品です。時代はモンゴル勃興期、三国が入り乱れる激動の時代。武侠独特の奥義書を巡る争いに気功アクションを楽しめる、正統派の中国ドラマです。全52話あっという間の傑作です。実際に視聴したあらすじ＆感想（※ネタバレ注意）をまとめました。

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【金庸】射雕英雄伝｜武侠の良さが全部詰まった正統派中国ドラマ

【あらすじ】純朴な少年の成長物語

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南宋と金が対峙する張り詰めた時代。モンゴルで育った純朴な少年・郭靖が江湖で成長していく正統派武侠ストーリー。最強の武芸書「九陰真経」を巡り、南宋、金、蒙古の三国が覇権を争う。

三国が覇権を争うモンゴル勃興期 #宋・元

主人公・郭清が生まれる前、宋人の両親が仲睦まじく暮らすシーンから始まる。しかし無実の罪により、父は役人に殺され、母は命からがら逃亡し、雪山の中で郭清を産み落とす。偶然通りがかったモンゴル民に母子ともに救われ、あのテムジンの寵愛を受けて育つことになる。この頃すでに、テムジンは頭角を表しつつある時。宋人が主役ながらもすでに宋の国は弱体化、モンゴルと金が覇権争いが時代背景となる。

運命を翻弄する両家の誓い

郭清の両親の兄弟分・楊家夫妻も同時に身籠もっていた。お互い子供が生まれたら許嫁にしようと契りを交わし、名前入りの短剣を証として交換する。しかし先述の事件により両家は離散。楊家の息子は無事生まれていたがは敵国「金」の太子に母子ともに拾われ、皇子として寵愛されて育っていた。これこそが郭清の宿命のライバル・楊康である。宋人の血が流れているがしかし「金の皇子」としての誇りが捨てられず、苦悩の末、周囲を巻き込み数々の悪行非道な行いを積み重ねていく。

最強の武芸書「九陰真経」

郭清は武術を徐々に会得、順調に成長していくように見えたが、立ちはだかるのが最強の武芸書「九陰真経」。実は郭清も意図せず深く関わっていた。幼き頃、身を守るため正当防衛で刺し殺してしまった相手が九陰真経の会得者であった事実。江湖に生きるもの全員がこの奥義書を追い、争い、傷つけあっていく。

【見どころ】クオリティ保証の武侠アクション

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製作費35億円！壮大スペクタルな歴史大河ドラマ

TVシリーズとしては10度目の映像化。三国を舞台とした大陸の壮大なスペクタルが必見です。ネット視聴回数は延べ45億回超。武侠ドラマの真髄が詰まった超人気作です。

華麗な本格派武侠アクション

武侠ファン垂涎の華麗なアクションシーンがとことん登場します。軽快なワイヤーアクション、圧巻の戦闘シーン、武侠独特の気功技。江湖の世界で繰り広げられる奇想天外な技たちを違和感なく楽しめます。

全員ハマり役！豪華キャスト陣

登場人物全てが主役級。ひとりでも欠けてたら成立しない、ピタリとハマった配役が魅力です。各キャラクターが纏う雰囲気が、物語をより一層完成度の高いものに仕上げてくれてることがわかるでしょう。

【登場人物・キャスト】全員主役級の存在感

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郭清（楊旭文）

時にもどかしくなるほど純朴な主人公の少年。天然かと思うほど自然な演技だった俳優・楊旭文ですが、別のドラマを見たらとんでもなくキリリとイケメンでたまげました。

黄蓉（李一桐）

頭も武術もキレキレのヒロイン。わがままだけど、郭清に一途な恋心を寄せる素敵な女性です。動きが華麗すぎる思ったら、さすが李一桐さんはダンサーさんでした。はち切れる笑顔が印象的です。

楊康（陳星旭）

郭清の宿命のライバルです。悪役として描かれていますが、グレるのも仕方がないと同情してしまいます。迫真の演技でハマり役の陳星旭さんのイケメンぶりは「東宮」で存分に満喫できます。

穆念慈（孟子義）

楊康を愛してしまった絶世の美女。こんなに赤が似合う女性はこの世に存在するのでしょうか。いつもどこか物憂げな表情なのがたまりません。孟子義さんは話題の「陳情令」にも出演しています。

完顔洪烈（宗峰岩）

主人公たちを翻弄する策を弄した張本人の金国王です。悪役なのにいい人感ありすぎて少々困惑、死ぬ間際の潔さに惚れました。宗峰岩さんは同じく金庸「倚天屠龍記(2019)」にも出演しています。

テムジン（鄭斌輝）

郭清親子を保護したモンゴルの民の長です。モンゴル好き納得のかっこよさ。特にジャムカへ矢を向けるシーンなんてもう..涙。鄭斌輝さんはシンガポールの俳優・監督さんだそうです。

・・・

他にも紹介しなければならない登場人物がたくさんいますが…本当に全員が全員、主役級の活躍をするので切り上げます。若者だけでなくておじ様陣が軒並みめちゃくちゃ強くてイケてるのもこの作品の魅力。全52話、最後まで飽きずに見られる豪華すぎるキャスト陣です。

【感想※ネタバレ注意】中国ドラマデビューにおすすめの1本

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雪の日からはじまり、モンゴルの広大な草原に砂漠、中華らしい切り立つ山の景勝地まで。まるで中国を旅しているかのようなスペクタル感に大満足。実ははじめて見た中国ドラマが本作で「中国ドラマってこんなにおもしろいの？」と思わず驚嘆してしまう傑作でした。陰謀・私怨登場するも、宮廷ドラマのような陰湿さはなく、最後まで爽やかに武侠の魅力にどっぷりハマれる作品です。

黄蓉がとにかくかわいい

中華ものは色めきだつ美貌で勝負する女性が出てくる作品も多いですが、本作のヒロイン「黄蓉」はとにかくおちゃめで可愛らしいのがツボ。武術はキレキレだし、声もくるくる可愛いし、まちがいなく作品に最大級の華やかさを添えてくれています。すっかりファンになってしまいました。

楊康に救いはなかったのか？

最後には売国奴と蔑まれ悲惨な死を遂げた楊康。しかし「そりゃ辛いぜ。」と思ってしまう複雑な生い立ちにちょっぴり苦しくなりました。両親のあんな最後を見てしまったら…ねぇ。とはいえ、近くで救いの手を差し伸べてくれる最愛の女性がいたのだから自業自得ではありますが…人の心ってそんな簡単じゃありません。もう少し救いがあってもよかったのではと思わずにはいられない悪役でした。

理想を超えるテムジン像

モンゴルファンとして声を大にして伝えたいのが、この作品のテムジンのかっこよさ。理想を軽く超える、渋くて威厳のある異民族の覇者の風格に痺れました。なんでもカットされてしまったジェベとの壮大な戦闘シーンがあった模様。くぅ、見たかった。混沌としたこの時代の物語はどこか暗くなりがちですが、ドラマティックな大陸ロマンとして十分すぎました

その他にも忘れてはならない梅長風姉さんの悲劇、もはや自分の父になってほしい黄薬師、からりと軽快な洪七公。挙げたらキリがないほど玉手箱状態です。ベタついた恋愛・お色気シーンが皆無なのもよき。安心安全健全で、中ドラ難民中は必ず帰る作品になりました。

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アマプラで『射雕英雄伝』って中国のドラマ見てるんだけどおもろいわー。アクションもいいし、なにより女の子が可愛い。 pic.twitter.com/sMLHTvwIcH
— 宙希（ユーキ） (@PLASTICLABEL05) March 19, 2020

アマプラで見つけたので射雕英雄伝を見始めました。
最際、中華時代劇たくさん見られて好ですが、金庸原作は原作が細かくアクション描写されてるので映像になってもいい。
集団戦がトリッキーでイイ。
原作読んだの昔過ぎてイイ感じに忘れてて新鮮(；´∀｀)
— 四季童子関西コミティア1/22 K-01「スタジオdraft」 (@shikidoji) December 22, 2022

#見た人もなにか無言で2人組をあげる

無言にならなかった😅
2017年版射雕英雄伝。頭脳担当の黄蓉と根性と良心担当郭靖くんのバディ兼カップル。華ドラカップルの中で一番好き。
おまけで足担当郭靖くんとメインウェポン梅超風コンビ。敵同士だけど利害の一致で一時的に共闘する展開好き。 pic.twitter.com/LOikI7l8Bw
— 岡崎 (@snow_kerberos) July 30, 2022

2017射雕英雄伝、次で最終回だ。
ジェベ師匠やトゥルイが本当に良い人たちで泣けた。

欧陽鋒が流砂に埋まってるのも面白かったし、逆立ちの修業し初めて狂い始めてるのも笑った。

射雕英雄伝の中で楊過の名前をつけてあげてた気がするけど、違ったかもしれない。
最終回であるんだろうか。
— 珠田どる (@TamadaDolco) July 17, 2022