中国ドラマを見るときに知っておきたい前提知識や用語をまとめました。
歴史・史劇
皇帝
紀元前221年、キングダムでおなじみ秦王嬴政が中国統一を機に「始皇帝」と名乗ったのが始まり。
皇后
皇帝の正室。側室(妃嬪)が複数いるのが普通のことだが正室は別格。後宮のボスで権力を持っている。
太子
皇位継承者。皇帝がたくさんいる息子(皇子)の中から時期皇帝と認めた者が該当。住まいの”東宮”で指すことも。
公主
皇帝の息子が皇子ならば娘は公主。響きの似ている「長公主」は皇帝の姉妹のこと。
OO王
皇子がキャリアアップして土地を与えられると「OO王」と呼ばれる。皇子はみな「本名&OO王」の呼び方を持つ。
太監
宮仕えしている去勢さらた男性「宦官」のドン。皇帝のお側にいつも仕えていて、それなりに権力を持っている。
冷宮
罪を犯した皇后が軟禁される場所。処刑されずに冷宮に閉じ込められるのが一般的。
流刑
重罪の政治犯などが処される死刑の次に重たい刑罰。いわゆる島流しだが非常に過酷で緩慢な死刑。
中原
古代中国の中心地である黄河流域のこと。当時の中心地でありみなこの土地の支配を目論んで争った。
禁軍
皇帝直属の超精鋭軍隊。たいていめちゃ強く、ここぞという時に登場する。
六部
政府の各機関。吏部(人事)・戸部(財政)・礼部(外交)・兵部(軍事)形部(司法)・工(公共工事)。
西域
中原から見た西側、甘粛省敦煌より西部の中央アジアを指す。シルクロードを通して文化が交差する場所。
匈奴
中国北方の遊牧民族。中国側から見ると野蛮な異民族だが、当時の彼らは人馬一体めちゃくちゃ強い。
女真族
満州に居住していた北方ツングース系の狩猟民族(満洲族)。現在の中国につながる清王朝を起こした。
武侠・ファンタジー
江湖
武芸者が生きる架空の世界を指す言葉。江湖の住民、江湖に問う、のように使われる。
武林
武術者たちが集う社会組織。「江湖」の世界に「武林」という社会があり、各派閥が共に生きている。
内功
体の内側の気の力。攻撃・防御・治療など万能パワーで、失うと一般人と変わらなくなる。
剣派・門派・幇
武林の各派閥のこと。五岳剣派、六大門派など武侠モノ共通のお決まり派閥が登場する。
軽功
飛行の術。彼らはバトルや逃げのシーンでよく飛ぶが、全て軽功スキルによるもの。岩壁も登れる。
点穴
突かれると動けなくなるツボ。ここぞという場面でなぜか動かないのは、点穴されているパターン。
正教・邪教
同義:善と悪、光と闇など。邪教は魔境などと呼ばれるが、必ずしも悪いヤツらとは限らないのが物語のツボ。
神仙
不老長寿の神のごとき人=仙人。一般社会を離れ修行をし、超人的パワーを会得している。
下手人
手を下した人。殺人犯のこと。